瀬戸は日暮れて・・・
2014年5月しまなみ海道

風薫る五月。
連休明けで何かと忙しい時期ではありますが、チョイと嬉しい用向きでもありまして、イソイソと芸予諸島生口島を目指します。

早朝の山陽道を福山西ICまで、一旦2号線バイパス松永道路に出てしまなみ海道(西瀬戸自動車道)に流入。
ココは何時になったら繋がるんでしょうね? それともコノままなのかな??
尾道大橋で向島に、因島大橋で因島に、生口橋で生口島に渡れば直ぐに生口島北IC。
ウン? 向島大橋は無いのか・・・??

生口島北ICで降り10分ほど、尾道市役所瀬戸田支所の駐車場に滑り込むと如何にも律儀そうな所長サンもう庁舎前でお待ちでした。
未だお約束の5分前な筈なのだけど・・・
ご挨拶もソコソコに出発。着いたところは瀬戸田サンセットビーチ。
波静かな瀬戸内海でもとりわけ穏やかな浜辺。
子どもたちが幼い頃、こういう浜辺に連れて来ると時も忘れて夢中で遊んでいましたね。

ここは施設の大規模リニューアル中。
リニューアルに併せて『RVパーク』を整備して戴けると云う事で現地調査に伺いました。   (RVパーク瀬戸田サンセットビーチは8月1日より供用中です。)

現場の写真を撮りながらお話を伺っているさなか、ウチのクルマが居るのを見て工事現場に入って来たのは遠く旭川のコルドバンクス。
後の漁港には函館ナンバーのバンコンも居たりして、ナンバーだけ見てるとココは何処?なんてキブン・・・(^^ゞ ↓オンマウスで拡大

所長さんから施設に関するお話を色々伺い、拝見して気付いたことなど幾つかお願いしてお昼時にはお解き放ち。ヽ(^o^)丿


平山郁夫美術館の辺りまで戻り、さっき通り掛かりに目を付けていた観光案内所でしまなみ海道の観光パンフを貰いながらお得意のひとこと!
『お薦めの地元料理は何?』
即答で『タコ!』♪
なかでもお姉さんのお薦めは『しおまち商店街』の『蛸処 憩』。

地元民の薦めには素直に従いイソイソと『憩』。

看板メニューの『蛸飯定食』1,910円と『生口丸コース』3,200円也を頼んでシェアすることに♪
ドンと出てきた『蛸飯定食』。いっただきマ〜ス♪
向こうの『生口丸コース』は調理したての熱々が一品ずつ出てきたりなんかしちゃってマァ、庶民的な盛り切り定食と違ってちょっぴりセレブティブなんだな。
ところで、生口島や生口丸の生口。これイクチと読みます。珍しいでしょ。

能書きはさて置き肝心のタコタコ、刺身もイケましたが何といっても天ぷらが絶品でしたね。
吸盤の酢の物もコリコリして旨かったな・・・♪
蛸飯もタコの身の多いコト多いコト♪
一杯ヤリたいところですが、食後はサイクリングの積りなので我慢我慢。


満腹なおバカは耕三寺の門前を通り、お待ち兼ねの美術館へとテクテク。

耕三寺、この地出身のご母堂の供養にと造営されたのは特殊鋼管製造で成功された故金本耕三氏。
のちに俳人松野自得師の門弟として俳号を塩山と名し、わが父母とともに俳句の道に勤しんでおられました。
関る句碑や供養塔などが建立されるたび盛大な句会を催され、選者として参ずる父母に連れられ幼いわたしも三原港から船に揺られたものです。


さてさて、やって来ました平山郁夫美術館。
観光案内所で手に入れたばかりのクーポン付冊子を振りかざし、目出度く割引料金でご入場です。
当然ですが、展示物は撮影禁止なのでロビーからお庭をパチリ。

平山画伯の画の素晴らしさは周知のコト。
でもね、取り分けジジババが惹きつけられたのは幼少時の画。
絵日記ですから小学生でしょうね、この画のかくも見事な情景描写。
凡人には到底敵わぬ天才ぶりを見せつけて呉れました。

島の日常から世界遺産まで、大小の作品を堪能し表に出ると強い日差しに焼かれたアプローチではクロネコがこれ以上ないくらいに低く構え、抜き足差し足匍匐前進。
向かう先にはトカゲが気持ち良さ気にひなたぼっこ・・・
コレは狩りの真っ最中。
気配を消してチョッと待ってやりましょうか。
足を止めるとカメラを構える間もなく一瞬の突撃。
奴はものの見事にトカゲを仕留め、意気揚々足取りも軽やかに木陰に引き揚げます。 ↓オンマウスで拡大

アプローチで真剣勝負の狩りまで見せて呉れるとは・・・
なかなかやるな平山画伯。(^^ゞ


今日は絵にかいたような五月晴れ。
背負って来た自転車下ろし、瀬戸田港近くの平山画伯の生家や外来入浴可能なつつい旅館、農道橋を渡って高根島をぐる〜りとサイクリングなんて洒落込む積りでしたが、貰った観光案内にシトラスパークの入場料が無料と書いてあるのが目に留まりクルマで向かうことに。
以前は結構な入場料だったと記憶しているのですがどうなんでしょう?


それでは市街地から反時計廻りで始めましょう。
先ずは瀬戸田港前の『つつ井旅館』を訪ね、入浴可能な時間と駐車場所を教わりました。
レモン風呂がご自慢で16時から20時♪クルマはチョイと東側の公共駐車場が無料で広大とのお話でした。 ↓オンマウスで漁協横の公共駐車場

レモン風呂は晩方のお楽しみとにして平山画伯生家を拝見することに。
この辺りの筈なのですが、ジジババ表示を見落としたものかよく判りませんでしたね。マァ良いっか・・・(^^ゞ


向きを替え反時計廻りでサンセットビーチ方向に。
サンセットビーチの手前に民営ホステル瀬戸田垂水温泉の看板♪

温泉の宿という看板に滅法惹かれてしまうのですが、公衆浴場の許認可を受けていないので外来の受け入れは難しいそうです。残念ですね。


サンセットビーチの前を通りかかると凄い数のヒトと自転車。

中学校?の野外学習でしょうか??何処まで走るんでしょう???


再び走りだします。
島の西端で多々羅大橋の下をくぐり生口島南ICへのアプローチをやり過ごして程なく左手に見えてくる坂道を上るとシトラスパーク瀬戸田です。

あれ?駐車場ガラガラだぞ??
不安に思いながら乗り入れるとナントナント火曜は休館日・・・
あちゃ〜、ヤッちまいました。(^^ゞ


マッいいか。 余りに景色が良いのでクルマを停め窓を開け放ちます。
風薫る五月。爽やかな五月の風が吹き抜け極楽極楽♪
こうなればモチロンお昼寝。ヽ(^o^)丿

しばし極楽気分の昼寝を楽しみ目覚めてみると風上側の網戸にはテントウ虫がイッパイ。網戸閉めててヨカッタ。

スッキリした寝起きでさてこれからどうしようかとご相談。
以前入り損ねた大三島の温泉しまなみの湯に浸かろうと云うお話に。
坂を下り生口島南ICからしまなみ海道へ。


3分で多々羅大橋を渡り、大三島ICで降り、R317に出ると正面の案内板にお目当ての『しまなみの湯』の文字♪
歓んだのも束の間、なんとその下には火曜休館とも・・・
でもね、同じ看板にも一つ『三島の湯』水曜休館なんて書いてありますよ。
親切ですね。休みをズラして呉れているんだ♪

ソンなコンナでやって来ました『しまなみドーム・三島の湯』。

温水プールがメインのようでしたが、三島の湯も決してオマケ程度のモノではありません。
塩化物泉は中々の浴感でしたし、海に面した露天風呂も多々羅大橋を望むなど中々のモノでした♪


ご機嫌で道の駅多々羅夢岬に移動。



地元育ち、地元搾りの甘夏ジュース買い求め、舞い踊るタイやヒラメを眺めながらゴクンゴクン。


南側の駐車場にはしあわせの鐘なんてものも。カミサン乗り乗りで鳴らします。コレが煩いのなんの・・・

ココにはアムクラフトのステッカーを貼った滋賀ナンバーのバスコンが居られました。
バスコンには同年輩のご夫婦。
もうスッカリ寛いで居られ、このままココでオヤスミになる気配。
一瞬、ウチもココで!とも思いましたが其れはイケません。
今日のお題は瀬戸田サンセットビーチ。何てったってご自慢のサンセットをあのビーチから拝まなくっちゃイケません。

ゆったり寛いでおられる滋賀の同年配と会釈を交わし道の駅多々羅夢岬を離れました。

再び多々羅大橋を渡り瀬戸田サンセットビーチのRVパーク予定地。
心地よい海風を浴びながらジジはノンビリ夕食の準備。ババはお散歩。

アンマリ気分が良いのでクルマから飲みもの食べもの持ち出しビーチサイドのウッドデッキでジジババ2人きりの大宴会♪
ホンに好いロケーションでした。


ジイさんカメラ持ち出し待つことしばし。
サンセットビーチの名前の所以で地元民一押しの瓢箪島越しに沈む夕日。
見事です。ヽ(^o^)丿
瀬戸は日暮れて夕波小波・・・。あの唄はこんな情景を謳ったのでしょうか。

しかしマァこの瓢箪島、有史以来呼び継がられてきた古来の名称だそうですし、見た目だって懐かしい『ひょっこりひょうたん島』そのもの。
今にも波をチャプチャプかき分け漂流を始めそうですよ。

ひょうこりひょうたん島の後ろ左は大三島、右手に霞むは大久野島。
山並みに沈まんとしている夕日の下辺りにはニッカウヰスキーの創業者で日本ウイスキーの父と目される竹鶴政孝の生まれ故郷竹原の街。
生家の竹鶴酒造は今もご盛業です。
次の朝の連ドラはこの竹鶴政孝と妻リタを中心とした物語だそうですね。
年に一度は必ず余市蒸留所に立ち寄りお気に入りのシングルカスクを買い求める熱烈ニッカファンには嬉しい限り♪
楽しみです。
しかし連ドラが楽しみだなんてアマちゃん以来だな。(^^ゞ


いやはや文字通りの忙中有閑。五月晴れの空のもと、瀬戸の島々をたんと楽しませて戴きました。
久々の芸予諸島。今回は所用ありて生口島メイン。久々に渡った大三島もチョイの間だったものの中々奥が深そうです。

何と言ってもサンセットビーチはヨカッタ。
お天気次第ではアリましょうが、飽き性のジジババでもノンビリ連泊に耐えるロケーション。
RVパークをベースにレンタサイクル借りて島から島へとしまなみ海道を遊びまわるってのも良さそうですよ。
次は孫と一緒に来ましょうか。きっときっと喜んで呉れる筈。ヽ(^o^)丿


TEL/082-876-0010 FAX/082-573-8108 ・お問い合わせ