本年はコンパスRVをご愛顧まことに有り難うございました。
ことしは表通りへの店舗移転を皮切りに、トイファクトリー製品やタコス製品の販売開始など動きの大きな一年でした。
新年も更なる飛躍を目指して参りますので、かわりないご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
さてさて、店を片づけ注連縄を掲げ鏡餅を据え、家に帰るとひと風呂浴びて食事もせずに出発。
少ないですねキャンパーが。千円高速が始まって以来、平日の高速道路上ではキャンパーをサッパリ見かけなくなりました。
山陽道を順調に走り下松SAで夕食。
車に戻るとうしろに岡山ナンバーの同型車がいましたよ。カレらはどこまで行くんでしょうか
順調に本州を走り抜け、関門海峡を見下ろす壇ノ浦PAで休憩。関門大橋を渡るとここから九州です。
九州に入っても順調な走行でしたが、福岡辺りから通行車両がグンと増えました。
いつも思うのですが、太宰府ICから鳥栖JCにかけての三車線区間は異様ですね。
遅い車が車線を問わず横並び。それにイライラしてかそもそも気性が荒いのか右へ左へと乱暴な車線変更をする輩が多い。
ここだけ丸で関西並です。
わたしゃこの区間が苦手で、別府方面に行くときは小倉で降りて10号線を南下することが多い今日この頃ですよ。
鳥栖JCまでのグチャグチャの区間をジッと辛抱して通り抜けるとホッとしたのか、積りにしていた高菜ラーメンの美味しい北熊本SAまで辿り着けず、久留米南郊八女茶の里広川SAで果てることに。
でもココは良かった!
リニューアルしたばかりのようでして、トイレは瀟洒でチョッとしたホテル並み。売店もデパ地下風で小奇麗な体裁。
おまけにクルマは少なくて♪
ご機嫌でオヤスミ・・・
朝はゆっくりし、ボチボチ走りだしたワレワレもお昼前には鹿児島入り。
先ずは土地勘のある天文館地区。
何処に行っても問題は駐車場所。
勝手知ったる城山東麓照国神社の直ぐ近く、40分100円のコインパーキングに野良寝車を難無く駐車。
ココは名所旧跡や繁華街の徒歩圏内でありながらよく空いてる上にスペースが広いのでお気に入りです。
表通りにでると直ぐに『鹿児島ぶらりまち歩きステーション』。
なんとウチにピッタリの名前ですぞ♪ 覗いてましょう。
建物に入るとたちまちボランティアガイドの皆さんに取り囲まれ見どころやグルメ情報を伝授戴きます。
娘はアンケートに答えて記念品など貰っちゃってますよ。
ココは最近整備された街歩きガイドの基地的施設だそうで皆さん張りきっておられました♪
貰ったガイドブック片手にテクテク街を歩きます。
城山山麓の疏水には沢山の鯉が泳いで・・・
そろそろお昼時。ここはやっぱりラーメンと行きますか!
定番こむらさきの積りが、知らない店でも喰ってみなくっちゃってコトになりチョイスしたのは『らぁめん*家』。
マッ、食味は及第点。
でも、取り立てて鹿児島を感じさせるモノではありませんでしたね。
やっぱりルル*はあてになりません。
ボランティアガイドさんのお薦めに従っておけばヨカッタ・・・(^^ゞ
街のそここにコンな看板が・・・
鹿児島のシンボル桜島ですが、降灰の始末は大変なようですよ。
食後は天文館を散策します。
ホントは『むじゃき』でしろくまといきたいトコロですが、幾ら南国とはいえこの時期にカキ氷は寒いので・・・(^^ゞ
おやおや、市電の軌道に芝が植えてありますね。
これは良い。
夏場には照り返しも軽減されるでしょうし、撒かれた水は南国の熱い空気を冷やして呉れることでしょう。
わが街広島でも是非見習って欲しいなぁ〜
鹿児島の名門デパート山形屋を冷やかし西郷銅像前から『カゴシマシティービュー』に乗ります。
今度こそボランティアガイドさんたちのお薦めに従って、チンチン電車を模した循環バスで城山に登ろうと云う塩梅。
城山展望台から望む桜島。
山頂は自ら噴出した噴煙に包まれています。
有難いことに、この時期北や西の風が強く吹き、鹿児島の街とは反対の垂水方向に噴煙が流れるそうです。
つっても垂水の方々はこの時期大変だろうな。
下山は古跡を散策しながらブラブラ♪
これもボランティアガイドさんたちのお薦めです。
何だか猫が多い街ですな。何処に行っても猫が目につきますよ。
私学校跡に残る西南戦争の銃弾跡を眺めたりしながら照国神社近くのコインPに置いた野良寝車に戻りました。
さて、これから何処に行こうか。
名勝仙厳園に行こうかともおもいつつ、今回は久し振りに娘が一緒でもありワタシの母方平山家のルーツを訪ねて南薩方面に向かうこととしました。
指宿スカイラインに乗り知覧に。
知覧では先ず武家屋敷。
平山って屋敷が複数ありますね。
どちらも手入れの行き届いた枯山水と簡素な書院が質実剛健ってモノを今に伝えてくれます。
思えば広島旧市街に建つ平山家の墓前に立つと向こうは南南西。
つまり手を合わせコウベを垂れるのは遥か南薩方向なんです。
つよい望郷の念が枯山水のむこうににじんで見えてきたような気にさせられました。
知覧型二ツ家を武家屋敷街に移築保存していると云う茶店で『知覧茶』をご馳走になりましょう。
茶菓子は『あくまき』と『げたんは』。
あくまきは蕨もちなのかな?まぶした黄粉が香ばしい。げたんはは黒砂糖の黒棒の柔らかい奴だな。何れも簡素なれどとっても美味♪
決して華美とはいえないものの、薫り高いお茶と甘い茶菓子とみかん♪
すっかり満足したワレワレは『知覧特攻平和会館』に向かいます。
平和会館には沢山の見学者がいました。
ここで公開される膨大な遺品を見るにつけ、若者をこのような心情におくような状況には二度と陥らせまいと念じずにはおれません。
少々重い気持ちを抱えたまま山を下り枕崎に。
先ずは最南端の鉄道終着駅枕崎。
絶好の駐車場に野良寝車を停めるとそこはつい数日前にお披露目されたばかりの『観光案内所』でした。
トイレも綺麗だな・・・
観光案内所を覗き、枕崎辺りの観光パンフを頂戴し、駅に向かうとホームだけの無人駅には最南端”始発”駅と書いてあります。あれれ?
そうかそうか、枕崎に向かって下りで来れば終着だけど、枕崎から上りに乗れば始発なんだよね♪
観光案内に誘われ『火之神公園』から奇岩を眺め、取って返し途中で見かけた『(株)枕崎市かつお公社』。
何だか役所なのか会社なのか意味不明の名前ですがコレは大当たりだったようで、カミサンはカツオだカツオだと夢中で晩飯の買出しに没頭♪
豪華晩餐用の食材を手に入れ向かったのは『枕崎なぎさ温泉』。
ココも駅前観光案内所で仕入れた情報♪
塩分濃きお湯でリフレッシュし、今夜の野良寝予定地『道の駅指宿』を目指します。
トップリ暮れた国道226をひた走っていると正面に雄大な開聞岳のシルエット。
カミサンと「富士山より綺麗な円錐形だよなぁ〜」と語り合っていれば娘が「カイモンだけって山のこと?」。「うん?」ってカミサン。
娘曰く「『カイモンだけいく』って言うから、わざわざ南の果てまで来て『買い物だけ行く』って、どんなレアモノだろうかと思ってた」。だと・・・
流石!
京都市電在りし頃、烏丸丸太町の電停を「カラスまるまるふとるまち」と読んだオンナの娘です。
この親にしてこの子ありってのはこの事ですかねぇ〜
ちなみに京都では通りの名で地理を表し、『烏丸丸太町』は烏丸通と丸太町通りが交差した地点を差し、『カラスマまるたまち』と読みます。
指宿の街をショートカットする山道に入り、その昔イッシ〜だの戯けていた池田湖の脇を抜け、再び国道226に出ると直ぐに『道の駅指宿』。
駐車場に滑り込むと既にキャンパーが何台も。岩手だ新潟だの北国の方が多いですね。
おっと、釧路ナンバーの200系ハイエースもいますよ。
なんとこの釧路のご夫婦はこの寒風吹きすさぶ中ドアを開けっ放しです!
流石夏でもFFヒーターが欲しい低温地方の方ですね。
聞けば釧路を出たのは去年の事だそうでして、やっと最南端に辿り着いたと笑って居られました。
この辺りで冬を越し、桜前線と一緒に釧路を目指すそうです。
ふと、蝦夷駒ケ岳をバックに咲きほころぶ『オニウシ公園の桜』を想像してしまいました。
見てみたいな・・・
何だか自分のことのように嬉しくて顔がほころんでしまいましたよ♪
熟睡し、朝遅く目覚めると夜半には雨が降ったようで地面が濡れています。
クルマを出れば、相変わらず冷たく強い北西の風。
でも釧路からおいでな右隣のハイエースは、またまたドアが・・・(^^ゞ
朝食をすませるとユルリと走りだし昨日パスした指宿方面に。
途中で『篤姫ゆかりの地』と云う看板をみて左折。海岸線に出ます。
案内看板や遊歩道、駐車場やトイレなどが綺麗に整備されていましたよ。
再び走りだし指宿温泉に入ります。向かったのは市営元湯ですが途中でみつけた『指宿こころの湯』に立ち寄ることにします。
何とも立派な施設でしたね。トイレも綺麗で朝の身繕いには最適でしたよ。
隣の『菜の花館』も覗こうかと思いましたが、立派な箱モノの連チャンは止めにして『指宿市営元湯』方面に。
市営元湯は公設民営の『指宿元湯温泉』になっていました。
こころの湯で身体に纏わりついたカルキ臭を、かわらず新鮮で豊かな元湯の掛け流しで洗い流します♪
湯上りは地域の有志がこの暮に整備されたばかりと云う向かいの空き店舗を利用した元湯温泉休憩所でお茶の接待を受けましたよ。
指宿JA提供の指宿茶とミカンをご馳走になり、地元の美味しい店の情報も仕入れました♪
元湯温泉休憩所で教わった水迫ストアー。
奥ではおせち料理の調理で大忙し。店の陳列ケースには旨そうなお総菜がびっしりと並びます♪
何だかだとお総菜を買い揃え意気揚々と開聞岳方面に向かいます。
おっと!忘れてました。前を通って思い出したぜ指宿砂湯!コレを忘れちゃイケません。
ひとしきり見物して開聞岳方面に。
またまた途中で看板を見て鰻温泉を思い出し右折。
鰻池を眺めながら市営鰻温泉。
集落のそここで噴気がシュウシュウと吹き上げ、大好きな九重の岳の湯と良く似た光景デス♪
一家に一つの蒸し釜なんて何と云う贅沢な集落なんだ・・・
今回は入浴を割愛しましたが、西郷どんゆかりの湯『鰻温泉』は素晴らしいお湯です。みなさんも是非一度ご賞味くださいね。
再び国道226に出て開聞岳を望む長崎鼻公園に入り昼食とします。
大当たり♪
指宿元湯近くの水迫ストアーで買い込んだ総菜は掛け値なしの上物でした。
特に鯖の昆布巻きは絶品中の絶品。トロトロの昆布と脂が乗った鯖の組み合わせは夢のような旨みのコラボレーションでしたよ。
食べ散らかしたアトの写真でスミマセン。m(__)m
しかし青空に向かってそびえ立つ開聞岳は美しい・・・
長崎鼻を離れ、山川砂むし温泉を冷やかし、露天風呂も冷やかし山川の港方面に向かいました。
港に来たのは錦江湾を越え向こうの大隅半島に渡ろうと云う塩梅。
ウロウロしているとコンなのも♪
入港してきたフェリーは小さいけれど外洋仕立の立派なモノでした。
乗り込むと備品の毛布には佐渡汽船の文字。
やっぱりね。
佐渡も随分ご無沙汰だな・・・
学生時代に知人の実家に何日もお世話になりました。
う〜ん、両津の繁華街のお店の二階の窓から眺める景色が昨日のコトのように目蓋の裏にうかんできますよ。
アァ、どんでん山の丸い丸い草原からの絶景も見えてきた・・・
昔の事はよく憶えているんですがねぇ〜(^^ゞ
根占の港に降り立ち錦江湾沿いを北上。
地場の焼酎屋を覗いたり鹿屋の航空基地を眺めたりしながら走れば、ダンダン濃くなる降灰の気配。
垂水の町に入ると、家の屋根は一面真っ白、路端はドロドロ。
桜島の東端をかすめ、道の駅垂水。
ここは何処も彼処もドロドロ。建物の中も至るトコロ火山灰でザラザラです。市民生活大変ですね・・・
食べ物も灰を被ってるよ〜とかなんとか言いながらも売り場に入ればカミサンのこと、地鶏のたたきだ地卵だのコンニャクだの鰻だのとガンガン買い込みます。
年越し蕎麦も!
繁華街以外では飲食店があてにならない大晦日の夜。
地元ならではの食材をたんまり仕入れるとすっかり安心し、足湯で遊び垂水を後にして桜島に入ります。
降灰が凄いですね。北西の風ですから西側には少なかろうと一気に桟橋辺りまで走ります。
烏島展望所から辺りをチョッと眺望し、道の駅桜島に滑り込み夕食だ!
これ全部地物です♪
食後に桜島マグマ温泉でひと風呂浴びて帰ると紅白が始まっていました。
アレコレ話しているウチに寝込んでいたんですね。
ふと目を覚ますとTVからは除夜の鐘の音が聞こえてきますよ。
日付が替わって寝床から新年のご挨拶♪ 明けましておめでとう!
そしてオヤスミ・・・
新年の道の駅桜島。みなさんマダ寝静まっています。
向こうのキャブコン2台は何れも中部地方からおいでの様子。
ウチの陰には関東からのバンコンが2台。
何方にも良い年になれば良いですね。
ゆっくり朝食をとり桜島マグマ温泉で初湯♪
今日は昨日割愛した桜島観光。島を一周しましょうか。
先ずは烏島展望所。波静かな錦江湾と荒々しい溶岩のコラボレーション。
流石に防災センターはお役所。正月休みでした。
雪を被った桜島が凛々しいので川を渡った駐車場でパチリ。
走っていると、ビワと思しき樹木に袋が沢山掛けてあります。
ビワが正月に熟すの・・・?
続いて有村展望所。
丁度、小爆発があり噴煙がモクモクあがります。
東端を回りきり島の北側に。
火山灰で埋没した鳥居を見ていると賑やかな一団。
中国からの留学生でしょうか。
そここに畑がありますが桜島大根の葉っぱは降灰で真っ白です・・・
チョッと色気があった白浜温泉センターはお正月休みでした。
南国定番、がじゅまるの樹の下で記念撮影。
『むじゃきでしろくま』でも同じトコロで撮った写真がありますよ。
無人販売所でミカンを買って走り始めると向こう岸はもう鹿児島の市街。
カーブを曲がれば直ぐにフェリー乗り場です。
鹿児島に渡ることにしましょう。
初詣は照国神社と話が纏まり、またまたいつものコインパーキング。
照国神社の門前では駐車場待ちのクルマで大渋滞。
係の方が汗だくで誘導していますがキャパがキャパですから渋滞の列は遥か向こうまで。
チョッと離れてみれば幾らでも空いているのにねぇ〜
初詣を済ませると鹿児島ですからやっぱりラーメン♪
例のこむらさきは元旦営業が新幹線鹿児島中央駅の店だけのようです。
電話握りしめ初日にぶらりまち歩きステーションで教わったラーメン屋を幾つかあたりますがコトゴトク玉砕。
まっ、天文館に出れば何とかなるさと歩き出しました。
心配無用でした。結構な数の店が営業していますよ♪
食い意地アンテナをピンピンに張り、レーダー150%働かせ、やってる店の中から口に合いそうなモノを探ります。
ここキープ!って店を何軒か押さえた辺りで、コレ!って店に出会いました。
名前は『くろいわ』。
娘によると、どのガイドブックにも記載がないようですが、自転車で来ている客が何人も居るってことは・・・
こりゃ地元民に支持されているってコトですよね。キット(^^ゞ
正解!
優しくまろやかなスープに多めの麺と大量のもやし。チャーシューの上には揚げたニンニクのフレーク・・・
これはヨカッタ。とってもお口に合いましたザマスよぉ〜♪
納得の味に満足し、家路につくことにします。
島津家ゆかりの名勝、仙厳園からの桜島眺望に未練を残しながらもユルユルと鹿児島IC方面。
いやはや今年も楽しい年越しをさせて貰いました。
沢山の方が同じような旅を楽しんでおられ、みなさんマナーも上々。
今回唯一哀れに思ったシーンは指宿の道の駅の夜。
断熱もなくて寒いはずの乗用車の皆さんさえエンジンを停め静かにお寝やすみな中で、珍しくも2台居たナッツRV製コースター改造車の内の1台が一晩中ガラガラとエンジン掛けっ放しだったくらいのものでした。
高いクルマですからね、FFヒーターが無いとは思えないのですが・・・?
何はともあれホントに良いですね自由気儘なRVでの野良寝旅。ヽ(^o^)丿
ことしもこの調子でガンガン遊びますぞ!
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