例年夏の徘徊は涼しい信州と決めていましたが、この年はお盆に行事が入り長い旅程がとれないないこともあり、早めの夏休みを南国鹿児島で過ごしました♪
夕方仕事を終え一風呂浴び広島ICへ。山陽・中国・九州自動車道をひた走り人吉まで行く積りも四百キロ余りで力尽き宮原SAで車中泊。

朝は早くからイヌに起こされ餌と散歩をササッと済ませて走り出し、朝湯は人吉城址の元湯。
ここはぬるめでヌルヌルのお湯が印象的な名湯でしたが、数年前に近隣の温泉施設の建設とともに湯量が減り、深く掘り換えたところ同じ泉質で温度が上がったそうでして、熱めになっていました。でも相変わらずの名湯♪

下町の新湯も覗き、気を良くしてえびの高原に向かいます。
えびのでは白鳥温泉下湯。極上のお湯を堪能し地元のみなさんが運営する食堂で地元の食材づくしの昼食♪
食後は霧島連山の成り立ちや豊かな自然をわかり易く紹介してくれる、えびの高原ビジターセンターに移動しゆっくり見学。山歩きの下ごしらえが済んだところで霧島高原に移動。

霧島ではお約束の『新燃荘』です。混浴の露天風呂は信州白骨の泡の湯に負けず劣らず濃厚な白濁の湯。
露天に面した内湯の戸がガラリと開くと、ウチのカミサンタオル一丁で登場し、期待に胸を膨らませるおニィ〜ちゃんたちの夢をモノの見事に打ち砕きます(~_~)
硫黄臭プンプン匂わせながら霧島温泉街のちっちゃなモールをぶらぶらし、妙見温泉まで下り元湯へ。裸で河原のアヒルを見下ろしていると、足元からギャ〜オ・・・ なんと、七面鳥が睨んでいました。

その後、明日に備えてえびの高原まで引き返しビジターセンター駐車場で静かで寒いくらいに涼しく野良寝。

翌朝は明け方から野生の鹿たちが木立の中で餌を食む好環境。白鳥温泉下湯で戴いた湧き水で紅茶をいれ、霧島のハムを切り、贅沢この上ない朝食を楽しみます。
食後は山歩きの予定だったのに、前日霧島から遠く桜島の噴煙を見てしまったことが尾を引き、矢も立ても堪らず桜島に向かって走り出すお馬鹿な夫婦。(^^ゞ

国分市に入った辺りでショートパスしようと県道に逸れたところ、路傍に岩戸温泉と云う看板をみつけました。ラッキィ〜!
お湯は重曹泉、露天風呂はありませんが広い内湯、積み上げた岩も感じ良く緑がかったお湯の色は中々の浴感でした。二重丸♪

鹿児島湾に出たところで海岸の国分キャンプ場を覗く。海越しに桜島と鹿児島市を遠望し、一度は泊まりたい素晴らしいロケーションでした。

国道220に入り右手に鹿児島湾を望みながら福山町を南下中、カミサンが黒酢の醸造見学という看板をみつけ、即Uターンで飛び込む。
露地に壷が数千本立ち並ぶ天然醸造は圧巻で、屋外にも関わらず辺りに立ち込める強い酢の薫り。ついつい瓶詰め3本も買い求めてしまいました。
一緒に求めたもろみで造られるという黒酢飴をしゃぶりつつ更に南下し桜島に入ります。

桜島ではいろいろな雑誌が絶賛する古里温泉某ホテルの絶壁を展望エレベーターで降りる海岸の露天風呂。
温泉脇に祭られる龍神様に失礼だからと白装束の湯浴み着で肌を隠さなきゃ入れて呉れない有難いお風呂!
でも直ぐとなりにはプールが設けられ、肌も露な水着姿の善男善女が嬌声を挙げています。 なんのこっちゃ・・・(-_-;
おまけにお湯を吸ってずっしり重い湯浴み着が熱いのなんのって。もし行かれる方があれば、冬場にしましょうね。

溶岩見物をしながら、口直しではありませんが本来の目的地『白浜温泉センター』これは掛け値なしの名湯で、火山灰パックをしながら地元のジッチャマと楽しく歓談♪
湯上りにがじゅまるの巨木の下でチョッとお昼寝♪

フェリーで鹿児島市に渡り夕食は天文館でご存知『鹿児島ラーメン』と山盛りの漬物。デザートは同じく天文館のむじゃきでコレまたみなさんご存知の『しろくま』。
街中の普通ゥ〜の銭湯ですがホントの温泉な『霧島温泉』でとってもいいお湯を戴き、今日の市内観光終了!
ちなみに、鹿児島市内には沢山の銭湯がありますが、すべからく天然の温泉だそうですヨ。

以前泊まった幾らか小高い城山で寝支度を試みるも暑くて堪らず、霧島高原に逃げ帰り天の河を見上げて涼しい野良寝。夏場の鹿児島は高原に限りますネ。

寝覚めは、西郷隆盛も湯治に訪れたと云う白鳥温泉上湯。
地獄(噴気孔)の上に立つ蒸し湯小屋でたっぷり蒸され、内湯に戻り露天で天国♪贅沢の極みです。
湯治部に逗留するみなさんが準備する朝餉の薫りにハラがキュ〜っと鳴き、隣接のレストハウスが開くのを待って朝食としました。

さらに振り出しの人吉に戻り何処に入ろうかと物色中、ふと思い立ち北に転進。遠からずダムに沈む五木の子守唄で有名な『五木村』に向かいました。

高地に建築中の役場や新温泉センターを眺めつつ、谷底の旧集落に降り子守唄の里公園の茶屋で山海栗豆腐など地元ならではの献立で昼食の後、公園内の旧温泉へ。現行の場所での営業は10月限りだそうです。

五木村から更に北へ、険しい谷間をコレが国道かよと愚痴りたくなるほど狭くてクネクネ走る国道445。秘境五家荘を抜け朝日峠まで上り二本杉展望所の茶店で団子とお茶で一息つきます。
峠を下ると間もなく砥用町で国道218に入り、熊本方面に道をとり坂を下る道すがら「佐俣の湯」の看板をみつけ、汗を流すことに。
イマドキの豪華施設。浴感薄く印象も薄し。でも休憩室は眺めもよくゆったりできました。

お寝むの場所は甲佐町の緑川河川敷野営場。
下は大き目の玉砂利ですが、広くてトイレもあってキャンパーも沢山居て、タダ。
徒歩圏内に商店はありませんが、クルマで10分以内に中堅ドコロのスーパーが2軒。コンビニが1軒。
焚き火台を持ち込んでおられるみなさんの輪に入り、楽しく過ごしました。
↑コレ大事。直火は禁物ですゾ。

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