お客様方から色々な地方の情報を求められます。
お求めのなかには伊豆箱根方面も少なくありません。ところがこの辺りは暫らくご無沙汰でして、実体験に基づく情報が些か旧くお答えに困るときがありました。頻繁に行ってた富士辺りにしてももう5〜6年はご無沙汰でしょうか。

そこで、寒波到来の年の瀬なれど南を迂回する第二名神(新名神)開通のお陰を以って通行止めの心配が軽減したこともあり、東方面に足を向けることとしました。
な〜んちゃって尤もらしい能書きなんぞ書いてマスが、その実出発の朝にも西に行くのか東に行くのかは決まって居らず、お昼にチェックした年末年始の週間予報に全国で唯一が続くのがコノ地域だった。てのがこの旅の始まりです。
ホンに気儘なこって御座りまするゾ、予約不要の野良寝旅♪

一年の埃を払い一礼二拍で店を閉めます。新名神を通れば即ち旧名神多賀SAの風呂には入れないと云うコトですから家に戻りひと風呂浴びて高速に乗りました。
山陽道を順調に走り抜け中国道を経て名神に移り草津JCTから新名神。
そろそろ眠くなり目星をつけておいた甲南PAを覗きます。
新品そのもののPAはとっても綺麗。クルマも少なくとてもいい雰囲気。ここで寝ることにしましょう。

未明に寒さで目を覚まし、FFヒーターを灯してまた寝床にもぐり込みました。
しばしマドロんでいるとだんだんお外が賑やかになってきます。
外に出てみるとみると日の出前の甲賀の里は薄もやに覆われて居ますが上空は雲一つ無い晴天♪
嬉しくなって朝食もソコソコに走りだしました。

隣の土山SA。大層な賑わいに気後れし早々にお暇します。夕べ此処まで来なくてヨカッタ。
SAはどうしてもお客が集中して混雑します。野良寝にはSAよりもその一つ手前かやり過ごした小さなPAを心がけていますよ。

亀山JCTから伊勢道に入るとグンと通行量が増えました。
四日市JCTで伊勢湾岸道に移りハイウエイオアシスがある刈谷PAに立ち寄ると此処も大混雑。
みなさん駐車場所を探して右往左往する中で乗用車何台分もの枠に跨りドカッと居座る巨体・・・
何だかナァ〜

気を取り直し出発! 豊田JCTで東名に移りさらに東を目指します。

静岡ICまでひとっ走り。降りると直ぐに登呂遺跡。ここは小学校でも教わる初歩の遺跡。(^^ゞ
遺跡公園は再整備中。
『登呂博物館』も改装中で休館していましたが復元住居を覗き水田跡を眺め公園内をひとしきり散策して三保の松原に向かいます。

海岸線にでて久能街道(R150)を走ると道路標識には『いちごライン』。
イチゴ狩りの看板も立ち並びます。フラフラと誘われてイチゴ農園。
ドアを開けると甘〜い香りが辺りに拡がっていました♪

イチゴジュースとイチゴパフェを戴くことに。
農園のオカミサンが『広島?広島なの??広島のドッから来たのっ???』って聞きます。
『うん広島市内』とカミサン答えますが、そんな返事にはお構いなく『ことしね、福山からヨメが来て呉れてぇ〜♪』と鼻の穴をふくらませ語りだします。

ハァハァ、さっきお茶を給仕して呉れた初々しいお嬢さんは彼女自慢のヨメだったんだな♪
甘〜いイチゴを一層甘〜くして呉れてご馳走様!
オカミサンはヨメが可愛くて仕方がない様子でしたが、そのアナタこそとっても可愛かったヨォ〜(^^ゞ

しかしココのイチゴはホントに甘かった。奥行ある甘さと云う言葉が適切なのかどうかは判りませんが、深い味わいでした。二重丸!!

何だかフンワリした良い気持ちで走りだし羽衣伝説『三保の松原』
浜からから見上げる富士の姿は子どもたちが小さい頃一緒に見上げた富士と同じでした。
雪を戴いた富士は神々しくさえありますね♪

ここでもフラフラと茶店に入ります。
茶店では勿論安倍川餅♪
ついさっきイチゴパフェ喰ったばかりですが、マッ良いか♪

お茶とセットで210円でした。
美味しかったですよ。

親爺が干物を七輪で炙ってて、コレもご馳走になってルンルン。
元気一杯で天城方面に向かいます。

夕日に赤く染まる富士を眺めながら東名を沼津ICまでひとっ飛び。
渋滞のR1・R136を抜け伊豆中央道へ入る頃には既に日没。

修善寺道路手前で道の駅『伊豆のへそ』をチョイと視察。
すり鉢状の低い地形に高架道路や建物に囲まれ風の影響を受け難く、周辺道路の通行量も少なくて中々寝心地良さそうでした。
駐車場にはもう停泊状態のキャンパーがチラホラ。群馬だ福島だ長野だと寒い地方の方が多かったな。
修善寺の泊地事情次第では此処に戻りましょうて♪

このままR136を走ろうかとも思いましたがココはマァ二百円払って修善寺道路に入りましょう。
修善寺ではまっしぐらに『筥湯』。傍の駐車場に停め入浴時間がたっぷりあることを確認すると気が変り、先ずは食事食事♪

修善寺での晩飯は文人墨客も好んで食したと云う蕎麦としました。
もともと蕎麦好きではありましたが、友人夫婦が大分で蕎麦屋を開いてからは無類の蕎麦狂いを自認します。
注! 蕎麦”通”ではなく”狂”です。
念のため・・・(^^ゞ

食後は筥湯でゆっくりしましょう。
温めのお湯は長湯向きですが、冬向きではなかったですね。
でも随分な力の入れようで其処彼処に工夫を凝らし中々の風情を演出してありましたよ。
ちなみに手前ライトアップされた望楼は高さ12mの仰空楼。
修善寺の温泉街を見渡せます。

湯上りに散策しかけましたが、谷筋を吹き下ろす冷たい風がドンドン強くなり日枝神社の巨杉を千切れんばかりに揺らし、修善寺川沿いに立ち並ぶ温泉街全体をビュービュー吹き抜けます。
散策は明日に回し、先程下見しておいた道の駅『伊豆のへそ』まで戻ってゆっくり野良寝と致しましょう。
R136を走っているとカナリ派手な温泉施設近くの河川敷公園の駐車場に沢山のキャンパーが並んでいました。土手の上とあって風通し良さそう。夏向きですね。メモメモ♪
しかし何もこんな風の強い冬の夜に吹きっ晒しの場所で・・・?

睨んだ通り『伊豆のへそ』では周りの建物や道路が良い風除けとなりグッスリ寝ることが出来ました。
それはそうと野良寝車のBSアンテナを同じ自動追尾ながら新製品に替えたところコレがなんと素晴らしい。GPS機能内蔵で常に自分の緯度経度を判別、仰角をプリセットして方位探査を始めるものだから衛星のキャッチが早い早い。受信感度も向上していて、みなさんコレお薦めですぞ。

今日も雲一つ無い青空♪
朝食を済ませると再び修善寺温泉場方面へ。
今度はR136を走りました。

修善寺温泉発祥の湯と伝えられる『独鈷の湯』は治水の為の工事中で惨憺たる状態でしたが、手入れの行き届いた旧い建物を見たり竹林の小径を歩いたり・・・。
歴史ある温泉地の風情をシッカリと味わい天城峠方面に向かいます。


天城湯ヶ島は井上靖ゆかりの地。
天城温泉会館を覗くと未だ開場前。クルマを置き『しろばんば』を思い起こしながら集落の中をウロウロ歩き廻り、旧営林署や共同浴場さくら湯を覗いたり、ワサビ漬けを買い込んだり、店先の老犬と触れ合ったりしているウチに、10時になりました。


開場した温泉会館でご入湯。
露天風呂からは富士山がバッチリ。
抜けるような青空の向こうの富士を眺めての朝湯に超ョ〜満足♪

ついで西平の集落に降ります。


先ずは学生が踊り子を見かけた宿として登場する『湯元館』。
そして隣の『河鹿の湯』。
ここは『しろばんば』で洪作が通う共同浴場でもあります。



『浄蓮の滝』

湯ヶ島の静けさと打って変わって大層な賑わいでした。
滝のネより団体サンの広東語が耳に残ったナ。(^^ゞ。

その名も踊り子歩道と名付けられた旧道に分け入り旧天城トンネル。
遊歩道にクルマで入るのは憚られ、歩く人が多いようなら直ぐに引き返そうと話していたのですが、この季節歩く方は何方も居られず遠慮なくトンネルまで走りました。でも歩くには結構な距離でしたね。
パンフには駐車場無しと書かれていましたが、トンネル傍にはトイレや4〜5台分の駐車場所も用意されていました。尤も夏場は大変な混雑でしょう。

幾多の小説が描く情景に思いを馳せ、暫く辺りを歩き廻ります。
カミサンは『伊豆の踊り子』一本槍。
わたしゃ井上靖『しろばんば』と松本清張『天城峠』が交錯・・・
ドレにしても切ない物語ではあります。
が、何さまカメラ爺どもが並べる三脚が無粋でコトに為りませんな。ボチボチ河津方面に下ることにしましょう。

『河津七滝』 七つの滝を巡ります。
踊子ハイキングコースの道順通りの天城峠側宗太郎杉並木からアプローチしました。
最上段釜滝と宗太郎杉並木の間の階段は登ると結構ハード。
クルマの場合は出会い滝付近の町営駐車場に置いての往復が勾配が小さくて安楽でしょう。
七滝は見事です。一つ一つの滝でみれば大したモノではないのですが、七つの滝の奏でるハーモニーは他では味わえません。

ここでお昼になりました。稲取に出て金目を喰わなくっちゃね♪

稲取漁港の手前で温泉街に降りようとして『足湯』発見!
ルンルンでアタマを突っ込みます。イヤイヤ、突っ込むのは足ですね。
なんとタオルを無料で貸して呉れるサービス振り。湯守は稲取温泉のみなさんが交代で務めるそうです。

ここで耳より情報入手♪
旅館組合のみなさんが餅つきをして観光客に振舞っているとのこと。


おバカは足を乾かす間も惜しんでミ〜ハ〜ミ〜ハ〜と駆けつけます♪
稲取のみなさんに感謝。ヽ(^o^)丿

目についたら何でもアタマを突っ込んでみるもんですねぇ〜

ところで伊豆の稲取と云えば何を置いても金目鯛!
定番金目の煮付けを食べたいのですが、大晦日とあってお店が・・・
稲取漁港に揚がった地物を喰わせる寿司屋があると云うので電話してみるとやってました。さくらエビや生シラスの軍艦巻をしこたま食べて満足満足。
勿論、金目の煮付けは後でリベンジしたけどね♪

海岸線には新年のご来光を拝するのに適当そうな場所が沢山。
岬のお社にはコンなご神体も・・・(^^ゞ

辺りをウロウロして下田に向かうこととしました。

下田でも明るいウチに今夜の泊地候補を下見しておきましょう。
道の駅『開国下田港』。
ココも道路から一段低くなり、北風はバッチリ防いでくれそうです。何さま港とあって津波にはイマイチなようですが・・・
街中に出て『下田開国博物館』。クルマを置き、徒歩で徘徊します。
ちょっくら下田のお勉強。
吉田松陰の扱いには聊か持ち上げすぎのように感じなくもありませんが、下田の街の成り立ちが良く判る充実した展示内容でした。

さらに徘徊中、地元相手と思しき蕎麦屋の前を通り掛かると、感じの良さそうな旦那が前掛け姿で植え込みを刈っていました。
『何時まで?』と問うと『8時くれぇかなぁ〜 無くなったら終わりだナ』だって。
『じゃ、後でくるからネ』と言い置き更に散策。

日が傾くと急に寒くなり、お目当ての昭和湯。
コレも地元相手の銭湯ですが温泉なんです。ホンに良いお湯。
しっかり温まってご機嫌♪

さぁ蕎麦が無くならないウチにさっき見つけた立花に向かいましょう。
日が暮れるとご近所の方々で満席になっていました。

快く相席させて呉れた渋紙色の親爺は漁師だな。
揉み上げたような皺の中で目が笑っています。
ポケットから引っ張り出した干物をしきりに勧めて呉れているようなのですが酔いが回っているのか遊び回る入れ歯の仕業か、言葉はレロレロ。
鯵の干物は判りましたが他は何なのか・・・?
親爺によく似た皺くちゃの茶封筒に入ってたんだけど・・・(^^ゞ
でも遠慮なくご相伴に与かりマス♪
わたしも酒を頼んで一緒にワイワイ。
一杯ヤッてりゃマァ、自分の頼んだソバの写真は撮り忘れるわな。(^^ゞ
カミサンが喰ってた割子風のコレは何て呼び名だったのだろう?結構な量でした。

件の親爺と云えば『旨いソバ作ってやったのにグダグダゆってっからノビちゃってんジャン』って店のオカミサンに叱られてもヘラヘラしちゃって。
何だかだで親爺のコトバが聞き取れるようになった頃には結構な時間が経っていました♪
ほろ酔い加減のご機嫌サンで泊地に戻ります。
帰ってみると、駐車場はキャンピングカーやワンボックスでぎっしり。
ご来光に備えて今日も早寝のココロだぁ〜!

開けて新年。明けましておめでとうございます。
やたら早くに目を覚ましたカミサンが”初日”初日”と煩いので漆黒の闇の中移動を開始します。
南伊豆の日の出の時刻06:51・方位118は予ねてチェック済み。

目指すは下田の港を天下の良港に仕立てる須崎半島先っぽ『爪木崎』
伊豆半島南端石廊崎も有力候補だったのですが、稲取からの道すがら見かけた『水仙まつり』の案内に惹かれちゃったんデス。

ココは道の駅の下田観光案内所のお嬢さんも一押しでご推薦でした。

前後に誰もいない道を走り須崎御用邸の門前を抜け岬に着き、地元の方々に誘導され浜辺の駐車場に入ってみると既に夥しいクルマがぎっしり。
みなさん早くから来て待ってたんだ。
エンジンを止めFFヒーターを灯し、電子レンジなど駆使。温かい朝食をゆっくり戴きます♪

真っ暗だった天空の一角に白みが差してきました。甘い薫りが漂う水仙畑の中を歩き灯台まで登るとそこには沢山の人人人・・・
岬ですから吹きっ晒しでしてすこぶる寒くはありましたが待つこと30分余り、伊豆七島は利島に昇るご来光を拝すことができました。ヽ(^o^)丿

右のポチッと小さな島が利島かな。更に右向こうの大きい影は新島・式根島・三宅島・神津島辺りがひと塊りになって見えて居るようですね。
雲の上に頭を出すのが三宅島の雄山でしょう。

見事なご来光に満足し、若者たちが万歳を三唱する中、岬を下ります。






さっきは暗くて漂う薫りを嗅ぐだけだった水仙畑ですが、明るくなってみると見事に咲きほころぶ花々で満たされていましたよ♪

来るときは三々五々ですが、帰るのは一斉。
行列に混じりユルユルと半島を脱出。殆んどのみなさんが右折して北上する中、われわれは左折南下。
再び下田の街に戻り昨日見つかられなかった『ハリスの足湯』を覗き、満足して伊豆半島南端石廊崎方面に。

石廊崎弓ヶ浜。
方位118で撮りました。ココでのご来光は大体この方向。
ココも中々のポイントですね♪

続いて石廊崎灯台方向に向かうものの駐車場から結構な距離があるとのお話でしたのでパス。雲見温泉方向に走りだしました。
ココからいよいよ西伊豆。カミサンもワタシもとっても楽しみにしていた、雄峰富士を正面に拝しながらのドライブに期待が高まります♪

雲見温泉露天風呂(足湯?)
見え難いですが右奥に富士山が写ってます。(カーソルを乗せてみてネ)

返す返すも残念なのは、この露天風のすぐ傍の雲見クジラ館で食したトコロ天の写真を撮り忘れたコト。
ついぞ見たことが無いほど大量な上に、辛子や酢醤油を押しのけてまで自己主張する濃厚な味。ビックリしました。トコロ天に味があるなんて・・・
西伊豆に来てトコロ天を喰わぬは”損”ってモンだな♪
満腹の腹を抱えソロリと動き出します。

R136を走り松崎の街を過ぎ、仁科川を渡ると西伊豆町。
ここは町内に『なぎさの湯』『せせらぎの湯』『かじかの湯』等々複数の町営温泉♪
先ずは橋の袂を左折して海沿いに曲がって直ぐ『なぎさの湯』。


良いお湯でした。伊豆半島に入って以来、無色透明のサラサラのお湯ばかりですが少しずつ違いが判るようになって来ましたヨ。
露天風呂からは駿河湾が拡がります。
その海の向こうには焼津や静岡の街がウッスラ。
いやぁ〜ホントに素晴らしい・・・♪

再び海岸線を走り出し、仁科漁港で沢田公園露天風呂を覗きます。
切り立った崖の上にありました。
昼間も良いですが、ここからの夕陽は素晴らしいでしょうね。
足元には堂ヶ島洞窟巡りの遊覧船がウロウロ。
岬の向こうには堂ヶ島のホテル群が見えています。行かなくっちゃ。

やって来ました堂ヶ島。ここでは洞窟巡りの遊覧船に乗りますぞ!
ところが地下道を渡って桟橋前の広場に出ると桟橋のすぐ傍に、絶品!海鮮ぶっ掛け飯って大きな看板が・・・

弱いんだなぁ〜コノ手に。(^^ゞ
騙されたと思って入ってみましょう。
カミサンは金目の煮付け定食。わたしゃ烏賊ぶっ掛け飯。
中々旨かったですよ♪
コレも箸をつけてからカメラを思い出すおバカ・・・トホホ

サァ、今日のメインイベント『堂ヶ島洞窟巡り遊覧船』
美味しいお昼に満足し心もちが豊らかになっていたものか、いつになくユックリと列の後ろに並んだのが幸いし、深いツバのキャップと濃いサングラスも凛々しいオペレーターの直ぐ横最前列の席に座れました。

桟橋を離れ小島の間を抜けるとフネはイキナリ2メーター程の波をガブリ、客たちは一斉に嬌声を挙げます。






切り立った断崖絶壁や洞窟を眺めて回り、断崖の上の沢田公園露天風呂→
を見上げてUターン。桟橋近くまで戻り、アララもう終わり? マァ1100円ならコンなもんかと思った矢先・・・

オペレータがキャップをとりサングラスを外し計器パネルの上に置くと、やおら立ち上がりました。ワイパーを操作し潮で白くなったガラスを拭い、横やエントランスの窓は開け放ちます。
おぉ〜! 洞くつ突入だぁ〜♪
巧みな操船で広くはない洞窟を進んで行きます。でも先は暗くありません。
通り抜けなのでしょうか?





明るいところまで来ると、ななんとポッカリと穴が空いているんですね。



イヤァ〜良かった。どこ行っても遊覧船は面白いですねぇ〜
下船後遊歩道を歩き、さっき下から見上げた天井の穴を上から覗きます。
ハハッ同じように手を振っていますよ♪
『堂ヶ島洞窟巡り遊覧船』しっかり楽しませて貰いました。
これは乗らなきゃ”損”損”。(^^ゞ

意表を衝く洞窟巡りにすっかり満足し、売店で土産モノを漁り、加山雄三博物館で用を足し出発。

移動を始めて直ぐ、岬の上にズラリと金目の開きを並べた干物屋♪

ココにも乗り物好きが・・・♪
幟の似顔絵そっくりの親爺が干物を炙っていたのでバイクを見ながら『綺麗にしてるね』と話しかけると『今日は風がネエから乗って来ちゃった』
ウチの野良寝車にも興味津津。口の重そうなオトコでしたが、これを皮切りにこの辺りの風物を語って呉れました。

親爺のお勧め『禰宜の畑温泉やまびこ荘』。西伊豆の山間の廃校を利用した風情ある宿泊研修施設。
『風呂ならあっこが一番ら』と聞きやってまいりましたが元旦はお休みでした。
残念!
『この温泉が好きだ!』の取材で訪れた『一の又温泉保養所』も同様に廃校を利用した施設でしたが、04’年の台風被災が大きく休業したままなことを思い起こします。

後ろ髪をひかれながら来た道を引き返し、『西伊豆町営せせらぎの湯』。
山梨ナンバーのキャンパーもいました。
お湯はこの辺り一般のナトリュム・カルシュム・硫酸塩泉。
無味無臭でチョッとギシギシ。
良く温まり松崎のヤオハンまで戻りお買い物。
おやおや、先程の山梨ナンバーも来て居ますね。

地モノと書かれた魚介をみつけ意気揚揚キャンプ場に向かいました。

西伊豆の海に沈む元旦の夕日。

気づいてみれば、元旦に海から昇る初日と海に沈む初夕日を眺めたのは初めてです。
お正月とは云え、沈み行く夕日には一寸シンミリさせられますねぇ〜。

あけて二日の朝。
この日もインバータ&電子レンジを駆使し、温かく豊かな朝食を戴き元気に走りだします。

岬を廻る度、峠を越える度に大きくなる富士の山に歓声を挙げながら走ります。
カミサンが『恋人岬』が云々、『恋人の鐘』が云々と・・・  何言ってんだか。
仕方がないので国道を外れて行ってみましょう。

着いた駐車場には車上狙いに注意するよう幾つもの警告板。
注意しろったって、ここにクルマを置いて歩き始めれば20分やそこらは帰ってこない訳で、盗人が手薬煉挽いて待ってりゃどう仕様も無いわナ。

てな塩梅で不安に思いながら山道を歩き鐘をついて写真を撮って、何を以ってして『恋人岬』なのかは判らぬままにクルマに戻ります。
みなさんには全く以ってお薦めしません。車上狙いにガラス割られるカギ壊されるなんてリスク背負ってまで見るほどのモノではありません。
コレぐらいの景色、コノ海岸線を走っていれば幾らだってお目に掛かれますからね。

またまた岬を廻る度に大きくなる富士の山に歓声を挙げながら走ります。金鉱から湧いたお湯を楽しみにしていた土肥の街に入りました。

先ず浜沿いの『屋形温泉共同浴場』を覗きます。残念午後1時からでした。







  続いて土肥金山裏手の『楠の湯』→

←『元湯』を覗き何れも午後1時からと云うコトで玉砕。






元湯の入口にとってもクラシカルな散髪屋さん。看板には『@@理容所』。
昭和の何処かで時間が止まったかのような一画でした。

『土肥金山』に向かいます。
着いてみると表で和太鼓の準備をしていました。こりゃ縁起が良い。
演技は10時からだそうで楽しみです




坑道見物。
アニメ声優にでもやらせたのか?流れるテープの口調がヤタラ芝居掛かっていて閉口しましたが内容そのものは面白いモノでした。

石見銀山もコレ位明るい雰囲気にして呉れると良いのですが。世界遺産ともなると余り手を加える訳にはイカンでしょうね。

←巨大な金塊。
ギネス認定世界一だそうですよ。

逆光になってしまいましたが、和太鼓の演技です。
普段から余程練習をしているのでしょう。迫力のある演技でした。
干支の根付けを貰ってラッキィ♪


土肥の街で唯一午前中から入れる?共同浴場『弁天の湯』

海岸線の県道沿いで、防波堤の外に駐車場がありました。
塩っけタップリの良く温まるお湯で小さな露天風呂からの景色も満点でした。

またまた、富士を見ながらドライブ。
岬のカーブを曲がるととても眺望の良いところにレストランがあります。
お茶しようということになりクルマを入れました。





お茶の積りが、座ってみると注文したのはお食事。(^^ゞ
余りの眺望に長居したくなってしまったんデス。
正月料金でチョッと高めでしたが、景色がご馳走♪ご馳走♪♪


いよいよ戸田の港に差し掛かりました。この辺りまで北上すると富士のお山は巨大です。
ここでは『造船郷土資料博物館・駿河湾深海生物博物館』って長い名前の博物館に行ってみます。
展示物はマァこんなもんかな。
深海生物の標本は面白かったですね。
恐ろしく脚の長いカニがいました。






戸田での風呂は『壱の湯』。
番台のオト〜さんが親切で人好きで話好きでイイ味だしてましたよ。

                 戸田の港からみた富士

いやはや今年の遊び初めもそろそろ終盤。
今回、熱海・伊東・熱川など一頃より寂れたとは云え東伊豆の華やかな部分を避け、下田街道を伝い三島宿から修善寺に入り天城峠を越えました。

この道中では川端康成『伊豆の踊り子』や井上靖の『しろばんば』、はたまた松本清張『天城峠』の印象を拭えず、何だかしっとり切ない文芸モードに入り込んでしまうことに。
だけど、『河津七滝ループ橋』をクルクル回るウチにおバカの頭からは重たい部分が遠心分離。
幸か不幸かしっとりキブンはすっ飛び、河津の浜に降りれば底抜けに明るい南伊豆の空と海。稲取温泉では旅館組合のみなさんの頑張りに目を見張り、ポカポカ陽気で南国モード♪
後半は美味しいモノといい温泉を戴きながら飽くまで飽くまで海岸線を辿り、カーブを曲がる度に大きくなる富士に歓声を上げながらの西伊豆道中♪♪

久々の伊豆道中は人なっこい人々と雲一つ無い晴天に恵まれて、わが家の楽園ランキング上位入賞です。ヽ(^o^)丿


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