中国地方も梅雨本番。
モチロンことしも北の大地を目指すジジババ。
『なんでいつもこの時期に北海道へ?』ってよく聞かれます。
それはね、この時期の北海道にはエゾクロユリやらラベンダーやら、春の花・夏の花が競うように咲きほころんでいるから。
なんちゃって。(^^ゞ
お世話になるのはいつもの新日本海フェリー敦賀〜苫小牧便。
この便では津軽海峡の景色がなまら楽しみ♪
そんなこんなでやって来ましたそぼ降る雨の敦賀港。
誘導され去年と同じ待機場所に後退で収まると苫小牧からの航海を終えた『すいせん』も静々と後退して来ました。

去年も乗った『すいせん』。その前年に乗った『すずらん』と共に一昨年就航した新造船。
広い吹き抜けに小洒落たインテリアも相まって小樽〜舞鶴航路のフネよりユッタリ寛げるような気がしますよ♪

フネに乗り込むなり荷物を部屋に投げ込みカフェテラスに駆け付けます。
何は無くても生生生、生ビール♪
キュッとやってベッドに入るとバタンキュ♪♪
カーテンの隙間から差し込む光で目を覚ますともう日は高く。
起き出し船内をグルリ散策。
部屋に戻ってシャワーを浴びればそろそろレストランの開店時間。
お待ち兼ねの朝食♪
お客さんパラパラ。朝のレストランはいつもこんな調子。
「ウチも朝飯は持ち込むかな?」など毎回話すのですが、行き当たりばったりの気紛れ故、中々・・・(^^ゞ
部屋に戻ってTVを眺めながらうつらうつら。
船内ではビンゴゲームやプロ奏者による演奏に午前午後2回の映画上映など無料の退屈しのぎを用意して呉れています♪
そして働かなくても腹は減る。昼食もシッカリ戴いて。
それやこれやでフネは津軽海峡に差し掛かります。
霧にけぶり寒々とした竜飛岬を見あげれば左舷の松前半島も濃い霧の向こうに滲む。
寂寞とした津軽海峡もまたよし。
夕食のご案内でまたまたレストラン。
準備の良い方々も流石に夕食までは持ち込めないようでして、この時間は混雑しています。
夕食が終わるころには恵山岬を廻り込み夕焼け空を眺めながら太平洋を苫小牧に向け一直線。
定刻には接岸、ほどなくお解き放ち。
オカに揚がった善男善女が一斉に目的地を目指します。
でもね、毎回見掛ける光景なのですがカーナビに頼り切ったみなさん埠頭で右往左往。
航海中、分厚い鋼板に覆われ衛星からの電波を遮断され敦賀気分のまんまマッタリしていたカーナビ君、唐突に苫小牧の港に放り出されて茫然自失。
”ココは何処?ワタシは誰??”って具合。
おまけにターミナルへの呼び込み看板は整備されているものの、ターミナルから各地への案内看板がお粗末なんだな。
マァね、フネ降りる前に我が頭に地理を読み込んでりゃドウってことないコトなんですが・・・
ナビに頼り切ったイマドキならではのロストポジション。
弱り果て、キツツキの如くナビの画面をつつき回すみなさんに同情しつつ、通い慣れたジジババはすんなり厚真ICに入り一路西へ。
スカスカの日高道無料区間(苫東道路)が終わる沼ノ端東ICで降りR36をチョイと沼ノ端市街地方面。ご贔屓セイコマに立ち寄ります。
朝食用のカット野菜と美味しい水を手に入れたジジババ。
いつもならココで再び日高道に飛び乗り道央道経由で道東道に入り一気に十勝を目指すのですが今夜はR36を北へ。
この道、洞爺湖サミットのトキこの辺りの高速道路が全面規制になっていて下道でトボトボ北を目指した思い出の道。
この先千歳空港の手前でも検問に遇ったよな。とか何とか言いながら入るのはウトナイ湖畔の道の駅、海抜たったの5m。
でも苫小牧市のハザードマップに拠れば津波浸水深0m。
サミットの年には未だ無かったよねココ?
もう沢山のキャンパーがお寝むデス。
今日はもうココでオヤスミ♪
頭の上を霧に覆われた『道の駅ウトナイ湖』。

カッコウの声響き渡る朝4時の湖面にはコンナの居ました。

流石ラムサール条約登録湿地♪
気分が良いので珈琲を淹れましょう。
未だ銘水を汲む機会なく、ゆうべセイコマで手に入れた羊蹄山麓は京極の名水を沸かします。
たちまち良い薫りが車内を満たし、ご機嫌な朝食♪
カミサン道の駅で見つけたものか千歳・サケのふるさと館のパンフ振り振り何やら言っています。
弱ったな。地理的には目と鼻の先なのですが、開くのは9時。
こんな気持ちの良い朝に4時間も待つの・・・?
ここ数年はオカに上がると迷うことなく道東道を東に向かい、先ずは十勝人ご自慢の”十勝晴れ”を存分に味わうことが習い性。ヽ(^o^)丿
でもね、ことしは久々に西を目指したいんです。
カミサンも待ち時間については同意。
『千歳・サケのふるさと館』は又の機会に必ずと、指切り拳万堅く堅くお誓い申し上げ、西に向かわせて貰うことに。
元気一杯、出発進行!
室蘭街道をブラブラユラユラ。
着いたトコロはポロト湖。
先ずは湖畔の名湯ポロト温泉で朝湯♪
と行きたいトコロですがココは10時からなんです。
表のお花畑が綺麗だったのでパチリ。なまらメルヘンチックやなぁ〜

今朝一番は白老ポロトコタン。
ジジババを迎えるのはコタンコロクル(むらおさ)の巨像。

コンナのを聞いて

コンナのを見て

コンナのを食べて

薫りの良い珈琲を戴いているうちにすっかりココに馴染んでしまいホンワリ溶け出してしまいそう♪

ポロト湖畔には国による「民族共生の象徴となる空間(象徴空間)」を整備する構想が進められています。
先住民族のみなさんが自ら作り上げられたこの『アイヌ民族資料館』とどのように共生していこうとしているのか?
若しくはどのように包容していこうとしているのか?
遠くからではありますが注意深く見守っていきたいと思っています。
ジジイの私見はさて置き、温泉温泉ポロト温泉♪
お勉強させて貰ったポロトコタンをお暇し、格別のお湯をご馳走になります。
トロトロのモール泉でした♪
アァ〜倖せ♪
温泉を出て踏切に差し掛かると鉄道オタクがカメラを構えていたので後ろからパチリ。(^^ゞ

白老の街の中で以前見掛けたコインランドリーに立ち寄りお洗濯。
その間に昼飯と買い出しなんて目論見なんだな♪
ゆっくり食事を楽しんでコインランドリーに戻ると丁度クールダウン中。
ナイスタイミング。ヽ(^o^)丿
登別の海岸までやってきました。
ココにもう一度入りたかった温泉があるんです・・・
でも入口が厳重に封鎖されています。登別市役所が掲げた説明文を読むと浸食が進みいつ崩れ落ちてもおかしくない状況のようでしたよ。

未練がましく隣の港の防波堤の先から望遠レンズでパチリ・・・(^^ゞ

ココのお風呂は諦めて、天下の登別温泉に向かいます。
やって来ました登別温泉。先ずは熱湯湧きあがる大湯沼。

この大湯沼の流れ出しが天然の足湯なんです。
行きましょう♪
流れ出しに沿って下ることしばし。ウッドデッキが設えられています。

振り返るとコンな景色。ヽ(^o^)丿

フィリピンからとおっしゃる家族連れと並んで天然足湯を楽しみます。
『大湯沼川天然足湯』。素ッパでドブンと浸かりたい至極のお湯でした。
温泉街に戻って今日はお宿にチェックイン。
昨日ウエブで冷かしたら、露天風呂から地獄谷を一望できる絶景のお宿が結構イケてるプライスまで下がっていたのでついついポチッ!
余り物に福あり!とってもリーズナブル。
何てったってこちとら寝床担いだキャンパーです。
泊まれなけりゃ泊まれないで一向に構わん訳でして駄目で元々。
これほど強いものはアリマセン。(^^ゞ
クルマを置いてすぐ隣、登別温泉名物地獄谷を散策します。

聞こえて来るのは中国語と朝鮮語に躍動感溢れる東南アジア系・・・
みなさん目と目が合えばドチラからともなく『コンニチワ』。
中国語はお行儀が良いので台湾の方々でしょう。
朝鮮語の方々も、このご時世にわざわざ日本に来ようかと云う人たちです。
総じてお行儀がいいですね。
ビジターセンターを覗くと洒落た絵柄の手拭が壁に貼ってありました。
売店で『アノ手拭一枚!』って言ったら『アレはスタンプラリーの記念品なんで売れないんですヨ』だって・・・
ミ〜ハ〜は”記念品”と云うコトバに喰い付き、『なになに?只で貰えるの♪』とばかりに身を乗り出します。
聞けば昭和新山・支笏湖・大沼とココ登別温泉にある自然公園財団が管理する駐車場のレシートと各ビジターセンター等に置かれたご当地スタンプをセットで3つ以上集めれば成就だそう。
但し、クルマ一台に台紙一枚。
どのみちドコも行く行く!
筋金入りのミ〜ハ〜は4カ所満願成就だな!!
『売らねなら貰うべサ♪』。台紙を手に入れ意気揚々。ヽ(^o^)丿

お宿に戻り、先ずは地獄谷を一望する宿自慢のお風呂♪
明るいうちに入らなくっちゃね。
このお風呂、立ち寄り入浴がなんとなんと2千円。
前回登別を訪れた際には余りの高額に怯み、ここはスルー。
チョッと下の温泉銭湯三百円余りで手軽に濃厚なお湯を浴びました。(^^ゞ
でも今日はお大尽キブン。
目の前に拡がる地獄谷の噴気濛々ワイルドな景観とその地獄谷直送の濃い濃いお湯を堪能します。
夕食は庶民に戻ってビュッフェスタイル。
殆どがとっても賑やかで楽しそうな近隣諸国の方々。
中国大陸の方々だとヒトを押しのけワレ先に飛びつくのが普通。
盛り皿ごとに置いてあるトングを持ち歩くなどの出鱈目をしばしば見せつけられますが、流石に台湾や半島のみなさんお行儀が良い。
『ドウジョ、ドウジョ』とニコニコ笑って譲り合い♪
衣食足りて礼節を知る・・・(^^ゞ
ワイワイガヤガヤ賑やかなのに穏やかな食事を楽しませて貰いました。
ご機嫌で温泉街へ繰り出します。

しかしマァ、そぞろ歩くみなさん何方も硫黄くせぇ〜♪
前回入った『温泉銭湯さぎり湯』が見える辺りまでブラブラ。
肌寒くなって来ました。宿に戻りもう一遍濃厚なお湯を頂戴しましょうか。
露天風呂から眺める夕暮れの地獄谷も迫力満点。泊まってヨカッタ。
身体中から薫る硫黄臭に包まれ湯上りの生生生♪
オヤスミ・・・
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