朝!今日も大して寒くはないぞ。外気温計は5℃を指していますよ。
元気に某河川に向かいます。実はねカモメのKさんからコノ川で鮭が盛んに遡上しているという情報を得ていたのです♪
「鮭もいるけどヒグマもいるから呉々もクルマを降りないように!」ともね。
いましたいました。鮭♪
結構な数が登ってきています。
う〜ん。こんなに見えるのなら偏光フィルター買って来ればヨカッタ

カワガラスもいたのでパチリ。
オスが精子を放出し辺りが白濁するさまなどを眺めていましたがヒグマは現わませんね。
知床では度々見掛けるヒグマではありますが、鮭を狩る生き生きした姿を車窓からで良いからこの目で見てみたい・・・
夕まずめにまた覗きましょう。
知床自然センターまで来ると知床峠方面はゲートが閉ざされています。
峠は凍結の為に夜間閉鎖されていました。
ゲート前にいた方に「凍ってるの?」と聞くと「今パトロールが巡回して路面状況を確認しているので報告次第で開放します。少々お待ちください。」とのこと。
イエイエいいんです。ワレワレはココを左折して知床五湖に行くんですよ。
知床に来ればやっぱり五湖でしょう。何度歩いても魅力は尽きません。

一昨年歩いたときはヒグマの活動期だったのでガイドツアーを予約しましたが、この時期特別な入場規制はありません。
但し、地上歩道はヒグマの出没により随時閉鎖されることがあります。
また地上歩道の一方通行は厳守です。

二湖から見上げる知床連山は陽光を受け、降り積もった雪がキラキラ光っていますよ。

その二湖には白鳥の群れ。
灰色なのが四羽と白いのが二羽。
両親と子どもたちなようですね♪

五湖の駐車場を出ると羅臼岳を覆っていた雲が小さくなってきました。
う〜ん、峠行こか。
もう氷も溶けたろうしゲートも開いてるだろうさ。
知床峠の展望台についたころにはこんな絶景♪

オマケに後から登ってきた同年輩の夫婦がワアワアいいながら大きな凧を揚げ始めたりしちゃって何ともいい按配。
アンマリ気分がいいので、汲んでおいた『来運の水』を沸かして珈琲を淹れましょう。
こんな素晴らしい景色を眺めながら、優雅に珈琲など啜っているとすっかり根が生えてしまって、ランチもここで♪なんてキブン。
冷蔵庫から厚岸・森高牧場のチーズを出してきて塘路の宿のお元気マダム手焼きのパンとレトルトなれど北の大地産品尽くしのシチュー。
勿論、食後は標茶・風牧場のヨーグルトです。
贅沢な時間を楽しみましたよ。ヽ(^o^)丿
優雅なランチを楽しんでいる間に、バスで来た団体さんも同年輩の凧揚げ夫婦もいなくなりガランとした展望台。
ウチもそろそろ動きましょうか。

羅臼側に下り始めて直ぐ。羅臼岳と抜けるような青空をバックにパチリ。
お馴染み羅臼ビジターセンター。
「おや、この時期に広島から?」と驚いておられました。
スタッドレスタイヤを履いて来たのも誉めて貰ってエッヘン♪

羅臼の町のはずれ、水産加工場の脇の沢を登る鮭をみました。
ここでも産卵するんだ・・・
ひとしきり羅臼をウロウロして、再び知床峠を登ります。
峠の途中、エゾシカの群れの横断待ちで停まると、キツネがエラク嬉しげに駆け寄ってきました。
餌付けされてしまった個体です。
クルマに近付かないよう、飛び上るほどこっぴどく脅してバイバイ。
ところでこの時期、子連れのシカたちは大きく群れ成すんですね。北の大地の厳しい冬を乗り越える為の知恵なんでしょうか。
 頂上手前で国後島がいい具合に見えていたのでパチリ。

ウトロ側に下りてくると紅葉の向こうに雪をかぶった知床連山が綺麗だったのでこれもパチリ♪
そろそろ日も傾いてきました。
生きとし生けるもの活性がグッと高まる摂食タイムです。夕まずめの某川を覗いてみましょうか。
恐るべしシリエトク!

ヒグマです。
遡る鮭をあっさり捉えました。
鮭を咥えたその姿。木彫りのクマそのまんまじゃありませんか・・・
浅瀬でもありますし、鮭は押し合いへし合い沢山いますから当たり前なのかもしれませんが、上手に捕まえるものですね。

おっ!こちらのクマは深みで捉えましたね。
小さいのが2頭上流に向かっていますよ。

兄弟でしょうか。動きが妙にシンクロして面白い。
眺めているとクマたちが急に川を離れ動きを速めて斜面を登り始めます。
 未練がましそうに振り返り振り返り登るクマたちの視線の先には黒いデリカスペースギア。

スペースギアはレンジャーのクルマでした。降り立ったレンジャーはショットガンのカバーを外しながらクマたちのあとを追います。
込めてあるのはゴム弾だそうですが、さぞかし痛いことでしょう。
クマたちに、人里近いこの川は近付いてはイケないところだと学習して貰うのだそうです。
それでか。ワレワレのエンジン音には大した反応も見せなかったクマたちがスペースギアのエンジン音を聞いた途端川を離れました。
よく学習しているんだ。(^^ゞ
唯ね、クマたちが慌てて川を離れたのはスペースギアのエンジン音が聞こえるか聞こえないかのタイミング。
レンジャーのコトを”痛いオジサン”スペースギアを”痛いクルマ”って学習はシッカリ出来ていても、何てったって浅瀬で踊る脂がのったシャケの誘惑には勝てないようですね。
このときクマの登場からレンジャーの登場までは僅かな時間。レンジャーの皆さんクマの命を守るため日夜頑張っておられます。
恐るべしシリエトク。ここは今なおヒグマたちのテリトリーでした。
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