2011年6〜7月 東北〜北海道紀行
『奥の細道より道 駆け足編』 〜 『津軽海峡夏景色』 〜
『はるばる来たぜハコダテ』 〜 『オジロの股くぐり』 〜
『くじら舞うウミ』 〜 『リスに注意?』 〜 『メカばんば』 〜
『ラベンダー薫る頃』 〜 『光と影のガーデン』 〜 『邂逅♪』


何と静かな津軽平野の朝。
さてと今日のメインはこの津軽半島のドン詰まり、竜飛岬。
いつもはフェリーから見上げる竜飛岬。今日は岬からフェリーを見下ろしてやりましょう♪

ルンルンでR339を北上します。
金木の街に入る辺りで旧国道に逸れ、太宰治所縁の『斜陽館』

昔昔その昔、も一つ昔にココに来た時は文芸オタク垂涎の旅館となっていました。
文芸無縁な小僧の貧乏旅、そんなお宿に泊まる気も無く、その気が在ったところで費やす宿賃などある訳もなく、その夜の寝床は津軽鉄道金木駅の硬いベンチ。
今は記念館として太宰治が生まれ育った頃の体裁に復元されています。

斜陽館もアレですが印象深かったのは真向かいの駐車場の奥に造られていた『津軽三味線会館』
ココは良いですよ。斜陽館とセットで900円。一日四回行われるステージでの生演奏も迫力満点♪
ハッキリ言ってこの演奏だけで900円はドンと越えたな!

入ってみてヨカッタ♪
思わぬところで津軽三味線の熱演を拝聴し、スッカリご満悦のミ〜ハ〜は北に歩を進めます。

空きっ腹を抱え、道々の飲食店をアレコレ物色しながら走っていると『道の駅十三湖高原』。
みれば建物の向こうに十三湖の眺望が開け中々の景観。
これを眺めながらの食事も良さそうです♪




売りは『シジミ汁』でした。海鮮丼とシジミ汁ラーメン。
とってもヨカッタですよ♪


津軽海峡と北海道が竜飛岬越しと云う絶好の眺望で見渡せると云う展望台に登りました。
登って来ると実にナイスタイミング♪ いままさにフェリーが往きます。

いつも乗ってる敦賀〜苫小牧直行便だともう少し遅い時間の通過ですから、このタイミングだと新潟・秋田に寄港する『あざれあ』ですね。















やってきました竜飛岬は階段国道。  ご存知の方も多いとは思いますが、弘前から延々走って来た国道339の北の果ては階段なんです。
お客を降ろしたバスが去り、直ぐ脇が空いたので野良寝車をサッと移動して記念写真をパチリ♪



バスが連れて来た観光客は階段を下りていきます。
良いなぁ〜。バスは先回りして下で待って呉れるんだな。

『青函トンネル記念館』を覗きます。
ケーブルカーで海面下140mまで下り、坑道を見学しましょう。
ここは実際に作業坑としてつかわれた坑道で、色々な方向に敷かれた旧いレールが閉ざされた鉄のドアの向こうに延びています。
作業坑は避難坑とも接続しているそうで、避難の際にはこのケーブルカーも使えるんですね。

浜に降りれば『奥谷旅館』。
太宰治が小説『津軽』の推敲を重ねた宿として有名。
いまは『竜飛岬観光案内所』です。
勿論『太宰の部屋』見物。
ココには棟方志功も逗留、浪の音を聞きながら創作に勤しんだんだな。

竜飛岬を離れ『津軽線三厩駅』。ここもつい先日火野正平さんが自転車でウロウロしていたトコロ。

BSでみた駅長さんがTVのままの人の良さそうな顔でニコニコ♪

ホームで写真を撮っていると待合室でノートを見ていたカミサンがコンナの見つけて大はしゃぎ。
ミ〜ハ〜でホントに良かった♪


三内丸山遺跡に行ってみようと青森に出ます。
でも青森と言えば先ずは青函連絡船。『メモリアルシップ・八甲田丸』を覗きましょう。
岸壁だからと湾岸道路を走っていると丁度八甲田丸の辺りは高架・・・
アラララ!と言ってる間に八甲田丸の上空を走り抜けてしまって。(^^ゞ
エッちらホッちら戻って参りました。





火野正平さんが北海道が見える!と喜んでいた煙突テッペンからの景色。
実は下北半島なんですがね。(^^ゞ


マァ船内の広いコト。順路に従って進んでいるとコレをくまなく・・・
良く歩きました。何だか歩き疲れたので三内丸山遺跡は又の機会に譲り、一風呂浴びようと浅虫温泉に向かいます。

ゆ〜さ朝虫、中々でしたよ。
食堂のメニューも充実、湯上りには湯の島の頂上に沈む夕日も拝めたりしてルンルン。
お風呂もサラリとした良いお湯でした。

晩飯も済ませちゃったしね、このまま野良寝したいなとも思ったのですが、
国道を越えた海側の駐車場。よく空いてはいるモノの、何さま埋め立て地の哀しさ海面スレスレ。

京都ナンバーのジルが早々と寝支度していた建物傍の駐車場にしても海抜は3〜4mあるかな?って位。
若しものトキの避難場所も明確では無く、ココでの野良寝は諦めて次を探すこととします。

検索してみると『道の駅よこはま』ってのが少し沿岸を離れて建っていますね。六ヶ所原燃と東通原発の間ってのが何とも引っ掛かりますがマァいいでしょう。
夕闇迫る中、R4から下北半島道に入り、終点から菜の花ロードの看板を見ながらR279を走っていると程なく『道の駅よこはま』。
陸奥横浜の市街地を山手に迂回したバイパスに面し、海抜もソコソコ。隣にはコンビニ♪
今夜はここでお世話になるコトにします。


早寝していて良かった。
未明からドアをバンバン閉めたり、大声でカラカラと笑うやたらハイテンションな連中が入れ替わり立ち替わり。
どうも釣り客たちがココで待ち合わせるようですよ。
ズ〜ズ〜弁の大声ってお初でしたが、大声でも今一つヒヤリングが追いつきません・・・(^^ゞ
明るくなり外に出てみれば、辺りはどっぷり濃いガスに包まれています。

隣のコンビニで聞いてみると陸奥横浜は陸奥湾有数の遊漁船基地との由。
拙いヒヤリングは正解でした♪


下北に来ればやっぱり日本三大霊場恐山善堤寺でしょ。
山道を登れば流石の恐山。




辺りは深い霧に包まれ、濃厚な硫化水素の臭いも相まって腰が引けてしまうほど強い霊場の態を醸します。

あったあったお風呂♪ 朧気な記憶そのままの佇まい。


境内のなか、本堂の真ん前にあるんですおこの風呂。
境内の地獄から流れ出すお湯を引いた正真正銘の掛け流し♪

朝から濃厚なお湯を戴きました。
くせぇ〜♪

湯上りは、陽気な別府温泉地獄巡りとはまた一味違った、霊山ならではのおどろおどろしい地獄巡りを堪能しましたよ。

恐山を離れ、薬研温泉を覗き奥薬研温泉で夫婦河童の湯。






海岸線に出て下風呂温泉大湯と温泉のはしご。

とうとう来ました大間の港。
先ずは乗船手続き。
フェリーの時間に余裕があるので本州最後の燃料給油。
広島から本州最北端大間まで、あっちウロウロこっちうろうろと走りまわった距離は2275km、使った軽油は216.6L。10.5k/Lは良いのか悪いのか?

勿論、本州最北端『大間の岬』に参ります。






腹が減ったので『かもめ食堂』で大間マグロ丼!と三色丼!!


駆け足で東北六県を巡って来ました。
旅のそこかしこで感じたのは観光客の余りの少なさ。
震災直後の被災地に物見遊山は気兼ねだと云う自粛なのか、原発事故に拠る放射線被曝の可能性を心配しての敬遠なのか・・・
素晴らしい観光資源を持ちながら大きく沈み込んでいる観光関連事業に従事する皆さんの生活が心配です。
このままでは雇用の維持も事業の継続も覚束ないと云う声を何度も聞きました。

みなさん、機会あれば、いや何としても機会を作って東北に旅しましょうよ。
コトバはチョッと聞き取り難いトキもありますが、暖ったかいヒトばかりですよ、東北♪
呉々も『円高だから海外旅行だ。』なんて惚けたことは言いますまい。


そろそろ乗船の時間。いよいよ本州を離れます。
ふいに、40年前のこのトキの身震いが蘇って来ました。
何を気負ってたんだろうね。(^^ゞ

さてと、函館では何喰おう♪

『はるばる来たぜハコダテ』に続く
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