TEL/082-876-0010 FAX/082-573-8108 ・お問い合わせ
2008年7月
何が喰えるかホッカイロ〜
ことしも梅雨休みを戴いて、梅雨前線が届かない北海道を徘徊します。
洞爺湖サミット真っ只中の北海道。道南では各国のビップを迎えてトンでもない警備体制かな?
何はともあれ新鮮な魚介を求め、オロロンラインを辿り日本の最北端を目指しましょう。
北海道一の規模と云う旧花田家鰊番屋は是非訪れたいトコロ。
礼文島・利尻島でのお泊りも楽しみです。
何てったって海胆・海栗・雲丹ィ〜♪
去年は函館から城下町松前、追分の江差と開拓史以前の蝦夷地探訪を順調に歩んでいましたが、いつの間にか歴史探訪はスッ飛び、水平線に昇る朝日を見たいと襟裳岬になだれ込み、返す刀で旭山動物園までアザラシ観察に向かうなど相も変わらずのバカっ走りをしてしまい、その間の見所を沢山取りこぼしてしまいました。
ことしはどうなりますことやら・・・(^^ゞ
さてさて、やって来ました敦賀の港。
後方に写るビルのようなモノが『すいせん』デス。
チャ〜ンとサミット警備陣のチェックがあり『ドチラへ行かれますか?イツまでのご予定ですか?』
オッ!このコは敬語が使えるゾ。
若いお巡りさんの敬礼姿が凛々しいこと凛々しいこと♪
いつも通り一足先に徒歩組の乗船が始まります。クルマ組の同乗者も乗船時は徒歩。
エスカレーターを上がって行くカミサンを見送り、乗用車の列につきました。
車列の傍では相方から引き剥がされたヌレ落ち葉同志がささやかな情報交換。
一時間ほどでクルマと一緒に乗りこむと、早速ひと風呂。風呂上りに売店でよく冷えた生ビールを手にいれ部屋でカンパ〜イ
そのまま朝まで熟睡しました。
さて船旅はと云うといつも通りの揺れない19時間と少々。
今まではツインルームをとっていたのですが今回和室にしてみたところコレも中々の居心地。
去年の『梅雨を逃れて・・・』でも書きましたが、新日本海フェリーでは熟年に味な”ご褒美”を用意して呉れています。
ウチも毎回ご褒美を甘受していますよ。
フネでのお楽しみはやっぱり食事。
朝は千円のセットメニュー。左は和、右が洋。
和も立派。洋もチャンとしたコンチネンタルスタイル♪
船内をブラブラして部屋に戻りしばしとまどろむと、もうお昼の時間。
食後はお風呂から海原を眺めたり、映画を見たりで過ごします。
船内で上映された映画『ハルウララ』のタイトルバックに、引退後の彼女が生まれ育った日高の牧場に戻り、静かな余生を送っていると云う記述を読むにつけ”どうせ気侭な野良寝旅”フネを降りたら東に向ってハルウララに会いに行くかなど妄想したりしているウチにフネは津軽海峡。
いつ見てもムネがキュッとなります竜飛岬。
夏を迎えた津軽海峡には厳しさの欠片もみられないのに、ド演歌の歌詞が多重に刷り込まれたおバカのアタマには・・・(^^ゞ
対して、船内のTVに流れる北海道のローカル放送では見事なラベンダー畑の風景が映し出され、否が応でも高揚してゆくルンルン気分。
なまら楽しみホッカイロ〜
亀田半島恵山岬を廻るとレストランより晩飯のお声掛け。何もしなくても腹は減ります。(^^ゞ
それやこれやで19時間の船旅は終わり下船準備の船倉です。
毎年十勝一帯で行われるラリージャパンの参加車両でしょうか?
ラリー仕様の車両が何台も無人航送されていましたよ。
埠頭に降りるとお約束のサミット警備。検問を受け『ドチラへ行かれますか?イツまでのご予定ですか?』。ここでも敬礼姿が凛々しい♪
アリャ! 敦賀での敬語と凛々しい敬礼姿は・・・
この後、厳重なサミット警備で高速道路には乗せて貰えずズルズルと一般道を札幌方面に走ります。
いっそ国道234を岩見沢ICまで走ればヨカッタかなぁ〜と思い始めた千歳空港近くでもマタマタ検問に引き込まれ『ドチラへ行かれますか? イツまでのご予定ですか?』 オッ、文言はマニュアル通りだけどコノ滑舌には都会の香りがするぞ。
『チョッと後ろを見せて戴けますか?』。
「アァ良いよ」とリアドアを開けて見せればお巡りさん達『オォ〜』と合唱♪
おいおい不審物を探さないのかい? 怪しいぞソコのMADE IN BRITAINなんて書かれた消火器。(^^ゞ
北の果てを目指すと云うワレワレに、何やら無線で交信していたお巡りさんが『この先千歳インタから北行のみ流入可能となりました。』と教えて呉れます。
ってコトは札幌まで止められていたのかい?
カレらは本線左車線のクルマを制止し、ひとりが振り向きざまに『お待たせしました』と軽く敬礼。
その一連の動きが流れるようにスマート。パトには神奈川県警の文字。ヤッパリ都会派なんだな。
昔はしばしば見かけた、交差点の真ん中の台に立ち白手袋も凛々しく手信号で交通を指揮するお巡りさんの姿を思い出しましたよ。
この先、千歳インタで高速に入ることを許され、やっと快走が始まりました。
通行車両も疎らな道央道をひた走り、深川から誰も居ない深川留萌道に移り、留萌の街に着。
『ホクレン』で給油しポイントカードを手に入れます♪
『ホクレン』の給油所では毎年夏の2ヶ月弱の間、チャリティキャンペーンをやっていて5リットルで一個のスタンプを11個集めれば、トッても使いやすいオリジナル最新地図 ZigZagを貰えます。(要チャリティ募金協力)
ちなみに一番上の白いモノが今年の最新版で全道が一冊に纏まっていました。
この地図は店でお客様閲覧用にしましょう♪
下の二冊は一昨年のモノで道南編と道東編。想い出の書き込みで一杯♪
右下のカードは三枚目。一枚のスタンプカードでは納まらないほど集めて複数貰いましたヨ。あなたも是非!
ココ留萌からいよいよオロロンラインを北上します。
程なく小平の道の駅『おびら鰊番屋』に滑り込み上陸第一野良寝デス。
寝起きに見る『旧花田家番屋』。
大規模とは聞いていましたがここまで大きな建物とは・・・
三十余年前にもこの前を通った筈なのですがサッパリ記憶にアリマセン。
こんな何も無い海岸にポツンと体育館のような巨大な木造家屋があれば看板が無くても目に付きそうなモノですがね?
マァ、当時は喰え無いモノに余り関心を抱きませんでしたからね。(^^ゞ
明治時代、しかも辺境の地にこんな大きなものをよく建てたものです。
海と野草を眺めながらゆうべ野幌PAのセイコーマートで仕込んだフレッシュサラダとパンで朝食を楽しみ、ボチボチ走りだします。
北海道でコンビニといえばこの『セイコーマート』。ホントお世話になります。
見た目は日本全国何処にでもあるコンビニですが、その実昔懐かしいヨロズ屋に近い感じ。
特に食に関しての品揃えは抜群。地元産の野菜を並べている店もあったりして食べることの心配は無用ですヨ。
程なく道路沿いの稜線に並ぶ風力発電のプロペラ。
思わず一枚♪
羽幌の街で祭りの準備に遭遇。
銀行前の屋台に広島お好み焼きの文字をみつけココでもパチリ♪
結構賑やかなお祭りのようでしたが、別段に広島とのご縁は無さそうですね。
ちなみに札幌近郊の北広島市は、広島県人25戸103人からなる開拓団が原野を切り開いたと云うことが市の名の所以だそうです。
初山別。
道の駅『ロマン街道しょさんべつ』に立ち寄ると、『しょさんべつ岬の湯』と云う看板もあります。
聞けばこの時間でも外来入浴OKとのこと♪
朝風呂を戴きます。
循環ではありましたが、濃厚な塩分を含む良いお湯でした。
朝風呂を浴びご機嫌でオロロンラインを北上します。
雨が降り出した天塩の街。
とある交差点で視界の隅に小さく映る同型車の後ろ姿。
そのまま右折して駐車場侵入♪
遊び好きの証し”ヒッチメンバー”も付いていて、何だか嬉しくなり並べて記念写真を撮り窓に名刺を挟んでサヨウナラ。
あとでオーナーから連絡を戴きましたが、此処への駐車は偶々のコトだったとの由。たいへんな偶然だったようです。
広い駐車場の向こう端にいたのですが、キョロキョロするもんですねぇ〜♪
天塩の街の外れで山手に分け入る国道232と別れ、更にオロロンラインを北上すべく道道106に入り天塩川を渡ると其処はもうサロベツ原野。
ココにまた風力発電の施設がありました。
奇麗に一列に並んだ20機余りのプロペラはゴォ〜ンゴォ〜ンと云う低い音を響かせユックリと廻ります。
サロベツ原生花園の駐車場で福島から来ていたホビオマイボックスと並んで記念写真。
ここから一旦内陸部に入り豊富温泉に向かうことに。
温泉通の友人が行って見ろと教えて呉れた『豊富温泉』は道北唯一の”温泉郷”と云うおはなし♪
道道84から左折して”温泉郷”に入るとウム?デジャブだ・・・
何だか日光湯本に似た様子。低層の建物が林間に散らばり、温泉街のど真ん中に広い駐車場と除雪車の格納庫があったりして・・・
さてさて入れて戴くのは源泉脇の『ふれあい温泉センター』。日光湯本で言えば湯ノ平湿原のそば湯本旅館のお役所鉄筋コンクリ版って感じ。(^^ゞ
話に聞いていた『濃厚な油臭』と云う以上の歴然とした油の気配。
常連さんのお話では昔に比べ随分濾過されているそうですが、塩分濃きお湯の表面には正真正銘の油が浮かび。身体の表面はヌルヌル。
どっかで見たよなコンな光景・・・
そうそう、ひと頃相次いだタンカー座礁で流れ出す原油にまみれたアザラシや海鳥。
もはや自分が何に浸かって居るものやら判らなくなって来ました。効能のトップにアトピー/乾癬等が掲げられるのも頷けます。
なお、建物に入って直ぐな旧来の浴場(写真)は皮膚を病む方々に配慮した低温で長湯ができる湯治者用。 (別段、湯治者用との標記はありません。)
なお、一般者用と標記された浴場
(強濾過・高温)も新館に用意されていますが、判りにくいですね。
表に出て辺りを散策すれば柵の向こうの源泉井戸には『火気厳禁・豊富鉱山』と・・・(^^ゞ
説明にも石油試掘の井戸が豊富温泉の由来と書いてありましたヨ。
またまたサロベツ原野に戻りオロロンラインを北上します。
ガスに包まれた利尻が薄っすら見えています。
三十余年前のこの頃、島に三泊もしたのに利尻山はその頂を見せて呉れませんでした。今回もそうなんでしょうか・・・
でもひたすらサロベツ原野を眺めながらボチボチと北上。
ノシャップ岬との分かれをパスすると、いつしか稚内の市街に入っていました。先ずフェリー乗り場に寄り様子をみます。
礼文島行きの切符を買い、想い出の北防波堤ドームへ。
三十余年前ココで一晩お世話になりました。
一番向うの右端にポツンと見えるのは今晩ココでお世話になるバイク乗りのテントです。
先日渡島したマブチ翁の話通り、ヒトは満員、クルマはチョットだけ。
ガラガラの車両デッキにバックで乗り込むと大声で『ナ・ガ・レ・カ・ワァ〜からようこそ〜!』。
ウン? 何じゃ??
振り向けば袖口に金筋光らせた同年輩がニコニコ笑っています。
甲板長でしょうか。
袖触合うも多生の縁。コチラも気安く『おう!』って手を挙れば寄ってきて、『流川ワァ〜にゃ〜よ〜く行ったべ♪』。『宇品ァ〜に寄港スラァ〜いっつも流川ワァ〜に繰り出したサ』と語ります。
彼方此方の訛りが入り雑じるのは船乗り特有か・・・
(ちなみに、宇品とは広島港。流川とは大阪ミナミ・福岡中州に並ぶ西日本屈指の歓楽街)
貨物船の乗務で広島にはヨク寄港したようです。ホントに懐かしそうに目を細め『もう直ぐ定年だでオレもキャンピングカー買ってカカアと日本一周すっかな〜。』『冬は九州がエエな。』
おうおう!其れが良い其れが良い!! 買う時きゃウチでとばかりに名刺渡すかとも思いましたがココで商売気出してもネェ〜。(^^ゞ
二時間弱の乗船の後、礼文島着。
観光バスがズラリと並びスッカリ立派になった埠頭では民宿のバイト達が旗を振り『おかえりなさ〜い!』。
”離島の夏お約束の光景”と言ってしまえば身も蓋もアリマセンが、それでもチョっと熱くなる胸を抱えて船倉に降ります。
スロープが開きクルマの下船が始まると、舷側から『ナ・ガ・レ・カ・ワァ〜からレ・ブ・ンにようこそ〜!』。
またまた金筋がニコニコ♪ ホントにヒトなっこいオヤジだ♪♪
『定年したら良い旅しろよ』と呼びかけ手を振り別れました。ホント良い旅して呉れると好いですね。
フェリーが着く香深港から山道を上がると桃岩展望台。
短い夏を迎え競うように咲く花花が
可憐です。
峠を越え裏の浜に降りれば地蔵岩。崖崩れで立ち入り禁止になっており遠くから見物。
ここで『佐藤売店』と云うお店にウニ丼やトド肉云々の看板を見つけます。
余り奇麗でとは言えないお店ではありましたが、礼文お約束の馬糞海胆(ネットリ風味で濃いオレンジ色のアレ♪)がタップリ乗ったウニ丼とトド肉の串焼きを貰って万歳! 写真撮るの忘れたな・・・(^^ゞ
それでは今日の宿泊地『九種湖キャンプ場』に向かいましょう。
島の北側、船泊の九種湖畔にあり、ワガ家には珍しくも予約などしちゃって電源サイトを押さえたのだ!
うちの野良寝車は電子レンジを活用する為にサブバッテリーシステムはディープサイクルバッテリーを2本パラレルで大容量化しています。
ところが、電子レンジはとても大きな電力を消費するので、その消費分の補充電に走行充電だけでは聊か心許ないのです。
大容量のソーラパネルと云う手もありますが天候任せと云う性格上万全ではなく。発電機に関してはワレワレの訪れる場所に他の利用者の方々が皆無と云うことも有り得ず、騒音トラブルの事例を鑑みると現実的には使える環境が少ないのが現状です。
理想的には燃料電池が広く普及するコトを期待しています。でも価格的には未だ未だ高根の花。
そこで、数泊置きにキャンプ場の電源サイト等で一晩しっかり充電することを心掛けていますヨ。
と!道すがら、『船泊漁協うにむき体験センター』発見!!
こりゃ寄らん訳にはイカンでしょう♪
海胆を剥いてその場で戴きます。
これワタシの分、なかなかウマく剥けました♪♪
大きな粒を戴きまぁ〜す。
カミサンと一つずつ。一人500円だったカナ?
←うにむき体験をさせてくれた船泊漁協のタカネさん。
愉快な青年でしたヨ。
ココの売店で色々お買い物。ミーハーは礼文島ってプリントしたTシャツも買いました。ハイ
船泊の街で野菜なども買い込みキャンプ場へ。
しばし寛いだあと七輪持ち出し手に入れた魚介で夕食。
湖周辺を散策し今日は何だか疲れたので早く寝てしまいます。
早くから出掛ける皆さんを見送り、キャンプ場でゆっくり過ごした後、スコトン岬からレブンアツモリソウの群生地の前を通り西上泊に廻わりと島内観光。
西上泊では蛸の味噌焼きを賞味♪ コレは旨かったですよ。
取って返し一晩お世話になったキャンプ場の前を通り『高山植物園』。
高い塀に囲まれた群生地の公開がもう終わってしまっていて、諦めていた愛らしいレブンアツモリソウを直近に見せて呉れます。
レブンウスユキソウもじっくり、広くはない園内なのですが結構な時間のご滞在。
ご機嫌で香深の港へ。
向ったのは桟橋ビル二階の『武ちゃん寿司』。
ここは船泊漁協直販センター『佐藤チーフ』一押しのお店。
昨日『船泊漁協うにむき体験センター』で「魚を喰いたい」と云うワレワレに教えて呉れました。
頼んだのは茶碗蒸し吸い物付きの寿司セット特上をベースにホッキ貝の握り三貫一皿と海胆の握り二貫一皿を追加してオマケに焼きほっけとかけ蕎麦♪
何故礼文でかけ蕎麦かって?
理由は単純。
メニューの中で一番高いモノと一番安いモノを選んだのデス。(^^ゞ
ホッキ貝と海胆とほっけは一足遅く来たので撮り忘れました。って云うかガッついて意識が飛んでたな・・・
昼からコンナに喰っていいモノか!馬鹿野郎ォ〜
食後は礼文町郷土資料館を見学し、桟橋向いのホテルの一階で美味しいコーヒーを戴きました。
礼文の海胆・海栗・雲丹に満足して利尻に移動します。
利尻では時計回りに走り始め、先ず姫沼園地に。
ここで美味しい湧水を飲んで更に南下しました。
そうそう、沼の真ん中に見える白いモノは鳥山。
何故か数十羽が群れています。
沼でナブラなの・・・?
スプーンを曳いてみたい衝動に駆られましたが、自制自制。
南下を始めると路端に利尻島郷土資料館の看板を見つけました。
ミーハーは見逃しません!
エッサホッサと行ってみると案の定♪資料館は素敵な建物。
旧鬼脇村役場だそうです。
更に南下を続け南浜湿原を見物し観光バスが集まる仙法志御崎公園。
ここは良かったですね。
利尻の眺望に絶好のロケーションでしたヨ。
相変わらず山頂は見えないケドね。
磯の岩の上ではウミネコの雛が餌を求めてギャ〜ギャ〜
喰い物!
昆布モノも良かったですが、ヤッパリ海胆が旨かった。(^^ゞ
仙法志御崎が利尻南端。コレから北上です。『寝熊の岩』なるモノを探しますがどの岩が其れやら判らず。マッ、イイっか。
利尻西端『沓形岬公園』。
友人が良いらしいよ教えて呉れた『ふれあい温泉センター』と云う看板がホテルに掲げられミーハー心を誘います。
礼文島を望む岬のキャンプ場には長期滞在と思しきワンボックスやキャンピングカーが停まっておりました。
広々とした裾野を走り利尻北端『富士見園地』。
マブチ翁一押しの野良寝ポイント。利尻山の眺望も最高。
ココは良い。利尻富士温泉からも近くて五重丸かな♪
朝も気持ちがいいだろうなぁ〜
余りのロケーションの良さに、ココで泊まるかべきかと悩みましたが、カミサンの「次イコ」と云う一言で稚内行のフェリーの甲板に立ちます。
この選択が、とても嬉しい出会いの切っ掛けとなることに♪
寝床背負って走っていると滅多なことで拘束を受けません。お宿を予約してたらコンな訳には参りませんものね。
気ままで気まぐれな野良寝旅万歳。\(~o~)/
あっ!モチロン利尻富士温泉には浸からせて戴きました。
塩分濃く、芯から温まるイイお湯でしたね。
汗が退かなくて困りましたが、冬場には何よりのお湯でしょう。
稚内に揚がりスーパーで食材を手に入れ燃料を補給し、とっぷり暮れた路を宗谷岬に向かいます。
宗谷岬では最北端の地に足跡を記し、浜で花火を楽しむ若者を眺め、駐車場でカーテンを閉め切りもうお寝すみと思しき数台のキャンピング車を背に宗谷丘陵へ登りました。
今夜はここでお食事&野良寝の積り。
なだらかな丘陵が延々と続く宗谷丘陵の某駐車場ではジャレ合う三頭の若いキタキツネが迎えて呉れました。
ひとしきりジャレ合ったあと水銀灯の下に陣取ります。
それが一灯一頭ずつ。シャレではありません。
テリトリーなんですね。
水銀灯に集まる虫を捕らえてはムシャムシャ喰ってるようです。
飛んでる虫もピョンとジャンプして器用に咥えました。
甲虫系を捕らえたんでしょうか、バリバリと云う音も聞こえますよ。
あらら、グエッグエッってやってるけど、カミキリ虫でも飲み込んでノドちんこ挟まれたかい?
ひとしきり虫を食べると今度はコチラに興味を示します。
カミサンが目の前をドタドタと走り過ぎると軽くギャロップで追いかけ、カミサンが追いかけると後を振り返りながらスタスタと逃げます。
どうもカノジョ達?の間では追い駆けっこが成立してイルようですね。
すきっ腹を忘れ其の姿を眺めていると足下から濃厚な獣の臭い。
下を見れば一頭の子狐がワタシの靴をクンクン匂っています。
おいおい何か匂うか?
言っとくけど、お前の方がウンと臭いぞ!
そうこうしていると草原からグァッハ・グァッハと低く唸りながらシャープな体型をした親キツネが走り出て来ました。
カミサンと子狐の動きを看板の蔭から注目しています。
暫く見ていましたが、カミサンの”高ァ〜い”運動能力に”安心”したようで緊張を解き、ワタシとワタシの足下の一頭に一瞥呉れるともう一頭が歩いた通りの経路をクンクン嗅ぎながら辿り下の駐車場方面に降りて行きました。
子の動向は匂いで判るんですね。母は強し!
しかしまぁナンですね。
キタキツネとのこんなに濃厚な戯れなど天下の名園”旭山動物園”でも体験させて呉れません。
曳きまわしの刑じゃあるまいし、赤の他人が決めたスケジュールで走り回ってばかりのパックツアーなんて全くお話しにもなりません。
こんな出会いこそ気ままな野良寝旅ならではの醍醐味じゃ無いかな♪
子狐たちとの戯れで延びていたお食事タイム。
直接の接触はありませんが、かなり長時間な戯れでありましたので念入りに手を洗いましたヨ。
さて食卓には稚内のスーパーで仕入れた魚介が並びます。
写真は忘れました。m(__)m
デザートに買った増毛のサクランボでもご覧ください。
清潔なトイレに安心してオヤスミ。
5時頃に目を覚ますと辺りには相変わらず濃厚な獣臭。利尻で汲んだ水でコーヒーを淹れ、パンとサラダの朝食を楽しみます。
臭いはすれど狐たちの姿は見えません。名残は惜しいですが、オホーツク沿岸の南下を始めましょう。
エラク立派な道が続きます。当たり前ではありましょうが、記憶にある鉄道の線路やカマボコ道路は何処にも見当たりません。
しかし、交通量が少ないですね。
燃料切れに怯えながら走った三十余年前。ヒトとは滅多に遭わないのにヒトの息遣を強く感じさせる路でしたが・・・
なァ〜んて感傷は振り払い快調に南下。いつしか『道の駅猿払公園』。
ココはお宿も兼ねているようで、前面が全面ガラス張りの食堂では沢山のみなさんが駐車場から丸見えでお食事中でした。
おや、隣接のオートキャンプ場にも結構な台数がお泊まりですね。
余り興味をそそるものも見当たらないので更に南下を始めます。
浜頓別でベニヤ原生花園の展望台に登り辺りを見渡し、浜頓別温泉ウイングと云う看板に誘われクッチャロ湖畔まで入り込みますが建物がお気に召さずパス!
その昔一夜の宿に軒先借りた国鉄浜頓別駅はこの湖畔ほど近い場所だったように思うのですが痕跡が見当たりません。
引出しの奥の遠い記憶をまさぐっていると不意に、やたら塩辛い駅前食堂の味噌汁が舌の上に蘇って来ました。
枝幸でウスタイベ千畳岩キャンプ場を視察。
続いて『道の駅岡島』沖側のハマナス交流広場キャンプ場を視察。
有名だった無料の電源サイトは長期滞在者がトラブルを起こすので休止したそうです。
何処に行っても居るんですね、ホームレス状態の方・・・
ソンなコトはさて置き、気付いてみると宗谷を出てからの道の駅2つとも覗いた勘定。こうなると全ての道の駅に寄らねば気が済みません。
JR『道の駅おうむ』に寄り何とかチーズのソフトを賞味し日の出岬に廻り、『道の駅おこっぺ』を覗き『道の駅オホーツク紋別』。
紋別では流氷を触らなくっちゃ。
貸出しの防寒着を着てマイナス20度の世界を味わいます。
結構な見学者がいるんですね。流氷の表面はツルツルになってました。
ただ、ホッキョクグマの剥製はイラんかったな・・・
↓コンなサービスもありました。
入口に軽く絞った手拭いが用意してあり。零下20度の空気の中で振り回すのです。
モノの見事に凍りました♪
カミサンはシッカリ貸出しの防寒着を着て温々していましたが、自前のフリースだけで入り込んだおバカは”やせ我慢”も限界です。
ここらで退散することに・・・(^^ゞ
次は海底展望塔オホーツクタワーです。
流氷砕氷船ガリンコ号の係留された発着所から長い長い防波堤を電気自動車で送迎して呉れます。
う〜ん、いきなり旨そうなホッケがガラスの向こうを通りました。
メバルも藻の間で上を睨んでいます。オホーツクの海にも居るんですね、見た眼は広島湾で見る其れと変わりありません。
オホーツクの海を見ることにはスッカリ満足して次の目的は勿論オホーツクの海を食べること。
カミサン何処で調べたモノやら、紋別の港近くの『よってけまるとみ』。
『まるとみ渡辺水産』が営む直販部と食堂。紋別の街で魚介食べるならここしか無いと言い張ります。
カミサンは海鮮丼、ワタシは天婦羅定食。
海鮮丼の上には新鮮この上ない魚介が並びます。
天婦羅定食は少し遅れたので2ショット写真はアリマセン。(^^ゞ
これも素晴らしく美味しかった。
衣の中でトロけるホタテにプリプリの海老。イカも甘くて野菜も上々。お薦めです♪
満腹の腹を抱え、『よってけまるとみ』で教わった道道を辿り、国道273に入り、上川から国道39との共用部分で層雲峡へ。
層雲峡では温泉街中心の『黒岳の湯』。建物も内装もとても立派。くつろげます。
お湯はマァ層雲峡なのでコンなモノでしょう。
ひと風呂浴びて観光に向かいます。
銀河の滝と流星の滝。
凄い数の見物人。飛び交うのは甲高く早口のコトバ。中国の方々でした。
再び国道273に出ます。
石北峠の麓で国道39との共用部分が終わり、国道273単独で南に向かい三国峠。
ココの写真は旅行雑誌などでも良く使われる絶景ポイントです。
関東ナンバーのバイクのカップルがしきりに写真を撮っていました。
峠を下り糠平湖の手前から林道に分け入りダートを走り、今は無き国鉄士幌線の『タウシュベツ川橋梁』。
普段はダム湖に沈み、渇水期にのみ現役時代の姿を見せて呉れるそうです。
コンクリートがボロボロに崩れ鉄筋がむき出しになった姿に中々その場を離れることが出来ませんでしたよ。
糠平温泉を覗いてみますが、ここでも打ち捨てられたホテルなどに寂しさがつのるばかりで早々に立ち去ります。
『道の駅しほろ温泉』に向かうことにしました。お湯は十勝平野お約束のモール泉。建物は道の駅と云うよりも温泉センター。
湯上りはココで寝ようと思って来たのですが、沢山のキャンピングカーやワンボックス車がぎっしり。みなさん思いは同じ。
余りの混雑に内気な夫婦はスッカリ怯み、同じ士幌の『道の駅ピア21しほろ』まで移動。
ここは一昨年の初日に泊まった『道の駅おとふけ』から20キロほど北に位置し、様子も良く似ていました。
温泉付き道の駅の近隣道の駅は穴場かも♪
高速道路で有名SAはごった返していても、一つ手前のPAはガラガラって様子と似た状況かも知れませんね。
そんな訳で誰もいない駐車場で静かにオヤスミ。
意外や意外。カッコウの声で目を覚ましご機嫌な朝でした。朝食をとりながら今日は何処へ行くべとご相談。
突然『ラワンブキ!』。 いつも唐突なカミサンの雄叫び、いや雌叫びか?
トコロでそりゃ何だ?
ラワンで葺いた屋根か?? ラワンはスカスカの南洋材だぞ???
ホッカイロ〜に関係ねえべ!
カミサンが示すガイドブックを覗き込んでみれば某有名歌手の故郷足寄町東の端じ螺湾地区に生える大型の蕗のコトでした。
しかし螺湾地区は遠いな、雌阿寒の手前だな。今夜は富良野泊まりの積りだから全く方向違いだな・・・・
まっイイッカ。オンネトーには良い温泉もあるしネ♪
夕べ糠平から降りて来た国道273を北上し国道241との分かれに『ホクレン』をみつけ給油。朝早いので誰も居ないかと思いきや、事務所からヒトが出てきてスタンプゲット!ラッキィ♪♪
帯広ナンバーのキャンピングトレーラと前後しながら足寄の街へ。
ラリー車が頻りに行き交い、手造りのボードで歓迎する地元の方や、街角でカメラを構えるギャラリーなどとても賑やか♪
先ずは情報収集。『道の駅あしょろ銀河ホール21』に。
ここは廃止された足寄線足寄駅の駅舎がそのまま使われていました。
横に廻ってみると線路もホームも残されたままでして、表通りの賑わいとは裏腹に寂しさが募ります。
教えられた通り螺湾小学校で道道に移り延々と走ります。目当てのラワンブキ、今年は雨が少なくて小さかったそうですが、圃場より路端の自生のモノの方が立派だったように見えたのはワタシだけ?。
ひとしきり見物ののち、ダートをオンネトー方面に向かいました。
オンネトー湯の滝入口の駐車場を過ぎオンネトー温泉に差し掛かると、臭い臭い臭いぞぉ〜!
目が眩むほど強い硫黄臭が漂います。
いれて戴くのは脚元湧出が自慢の民宿景福。
内湯は浴槽の砂利の間からコンコンと湧きだす濃厚な硫黄泉です。
露天は見事に白濁してもうトロトロ・・・ あぁ幸せ。
国道241に出たところで、右に行けば阿寒湖と云う標識をみて、ここまで来たのだからチョット寄って行くかとも思いましたが、折角ラベンダー満開の時期に合わせて来たのですから富良野でゆっくりすべく進路を西にとります。
足寄の街で隣町本別在住のお客様に足元通過のご挨拶とばかりに電話を掛ければ何と東京に単身赴任されていました。アァびっくり。
北海道の方には何台かトレーラーをお買上げ戴きましたが、みなさま買い方がダイナミックなんです。
足寄の街から道東道に乗り一気に十勝平野を横断して十勝清水ICまでワープ。
道東道では次なるステージへの移動中でしょうか、思いっきりドロンコなラリー車を何台も追い越しました。
白人ドライバーのスバルも追い越したけど、もしかしてクロッカー/アトキンソンペア?
さてさて新設のトマムICまで行かず、わざわざ十勝清水ICで降りたのは大好きな絶景『狩勝峠』を越えるため。そして麓の新得で蕎麦を食べるため。
清水の街から新得の街へ。新得蕎麦の看板が幾つも目につきます。
沢山の看板が目につく『新得そばの館』も気になるのですが、へそ曲がりなワレワレは駅前広場の角に立つ旧い店を選びました。
メニューを開けば一番上に『やまべ』定食。
「ねえねえ『やまべ』って何?」 「はいはい”内地”じゃ『ヤマメ』と言うダね。」
「おっ! ソレ頂戴♪」
う〜む! 内地ってコトバも久しぶりだな。
学生時代に徘徊したときには至るところで頻繁に聞かされた”内地”。
開拓地意識がまだまだ濃厚だったんでしょうか。
と、
厨房から網を持って出て来た奥さんが店の奥の水槽に近寄ります。
オッおっ〜う・・・
今まで仲良く並んでコチラを見ていた『ヤマベ』のウチの二匹が連行されました。
帰って来た時には”変わり果てた”
じゃなくてコンなに”旨そうな”姿で
食膳に♪
ニンゲン勝手なモノですね。旨いのなんの最高です。何てったって自慢の新得蕎麦との相性が抜群です。
流石に同じ水で育ったことはありますゾ。
そういえばこの『やまべ』、大好きな久住では『エノハ』と呼ばれます。
いろんな名前をもつサカナだな。
国道に戻りホクレンで給油。
カードにスタンプを貰い地図三冊目ゲット。
新得温泉と云うのがあると聞いているのだけど?と給油所のスタッフに問えば『直ぐ先の信号を右折してグランドの先』との返事。
地域の少年野球大会でしょうか。グランドはとっても賑やか。温泉ホテルに到着するとご主人は電話にかじりついて忙しそう。
相手はお年寄りの幹事サンらしく壊れたレコードプレーヤーの様に同じコトの繰り返し。しかもトンでもない大声。血圧上がるよ・・・
中々終わりそうにないのでボードに書かれた金額をカウンターに置いて勝手に浴室へ♪
チョット薄めのモール泉。中々のお湯でしたよ新得温泉ホテル。
湯上りにフロントに戻ると丁度電話が終わった様子。
ご主人かなりヘコタレてました。
良い湯を浴びてご機嫌で狩勝峠を登ります。
”内地”でもこんな広い道ならば峠も楽しいな。
登りきったら展望台。
この峠では眼下に広がると云う表現は中りません。
眼下と云うには十勝平野が余りに広大過ぎるのです
本当に素晴らし眺望です。
さあさあ峠を下るといよいよ富良野。とはいえ富良野盆地も広い。
道の左右にはジャガイモ畑が広がり、ネギやニラ、人参大根もチラホラ。
お目当てのラベンダー畑が広がる中〜上富良野はマダマダです。
最高気温は35度前後、最低気温は氷点下30度前後と云う、何と65度もある寒暖の差の下で営まれる農業の里。
ソレやコレやで入りこんだのは有名どころ『ファーム冨田』。
もの凄い観光客の数です。う〜ん眩暈がする。
余りの人波で早々にお暇します。
ここで日本のラベンダー栽培発祥地(営農作物として)を標榜する上富良野町で新たに公開された『ラベンダーイースト』と云う農場に移動。
大きな大きなトラクタで耕作される農場は、押しも押されぬ日本一の栽培規模だそうです。
↑コレは津軽海峡を通過する際、偶々船内のTVで仕入れた地元局取材のチョ〜最新情報♪
元来観賞用ではなくて『ファーム冨田』が販売するラベンダーオイルを採取する為の純粋な農場だったものを今年初めて公開したとのこと。
流石チョ〜最新情報、未だヒトは少なくとっても快適。
これもローカルTVで元気なお嬢さんご紹介して呉れたラベンダーイースト限定ラベンダーホワイトチョコレートソフトを展望デッキで賞味。
髭についた残り香を嗅ぎながら同じく上富良野町自慢の日の出公園。
丘一つがお花畑で国道237からよく見えますよ。
来週から始まる映画撮影の都合とかでラベンダー畑は北半分が刈り取られておりヘンな感じ。
何でも満開の時期と夏が去った頃のシーンを一度に撮影するそうです。
映画の名前は忘れましたが来年公開だそうですよ。
てな訳で近すぎるとイマイチでしたから、遠方からパチリと一枚。
駅近くのスーパーマーケットに廻り、晩げの買出し。
路端でとっても可愛いFIATのトラクタを見かけましたよ。
買い出しの後、先程の日の出公園のラベンダー園反対側斜面のオートキャンプ場を覗きますが、大層な賑わいでサイトにはヒトとクルマがギッシリ。
そりゃそうだ、いま富良野が一番いい時期だモンな。
一台分キャンセルが出たヨと誘って呉れる管理人さんに会釈し吹上温泉に向かいます。
山道を登りヒュッテガーデンかみふらのの前を左にとり、有名な吹上露天を通りがかれば駐車場にはワンボックスが数台。
車の間にブルーシートを張り渡し、背後の林には洗濯物も下がっています。
ヤレヤレ、目を覆いたくなるような光景ですな。
大好きな吹上温泉白銀荘。マツダさんは居るかな?
とっても安価な『白銀荘』は自炊施設で寝室もカイコ棚の48人大部屋ですが、いつも満室なのでお部屋に泊りたい場合はお早目の予約を。
また、白銀荘前のキャンプ場はテント一張り500円。駐車場では一台500円で車中泊可能。これでキャンプ場の炊事場やトイレなど遠慮なく使えます。
マツダさんお元気でした。
相変わらずのヒトの良さそうな笑顔で迎えて呉れます。
券売機が故障したそうでバタバタ。
しばし談笑ののち自慢のお風呂に浸かります。
良い笑顔を見て、良いお湯を浴びて、美味しい晩飯喰って早寝。
未明の十勝岳と白銀荘キャンプ場で車中泊のみなさんデス。
道内から九州まで日本各地から。
別段集った訳じゃありませんが一夜を共に・・・♪
暗くてワカランかな?
しかし、旅行者同士顔を合わせれば燃費の話。
哀しいご時世になりました。トホホ
白銀荘で貰った水でコーヒーを淹れ、富良野で仕入れたパンとチーズで朝食。山口ナンバーのハイエースのご夫婦にお暇の挨拶をし、ブラブラと走り出します。
白金温泉を経て美瑛に降り、森の中で一昨年も汲んで帰った銘水を戴きます。
みなさんご存じでしょうが、北海道では一旦地上に露出した水を無加工で飲用するコトはご法度。
ここは湧き出たままを蛇口に廻すので安心。近々の分析表も掲示されています。
朝の6時と云うのに次々とクルマが来て、沢山のボトルに汲み取って行くのには驚きました。
そのまま美瑛名物パッチワークの丘方面にブラブラ。
路端にはコンなものも♪
ケンとメリーの木の下を通り、マイルドセブンの丘を下り、美馬牛からジェットコースターのように続く直線道路を走り久々の美瑛をしっかり味わい、昨日貰ったパンフレット富良野・美瑛広域マップを眺めていると直ぐ南の国道237深山峠に『トリックアート美術館』なる名前・・・
うん?コレは?
横でカミサンが『シンスケのアレでアノヒトの絵を落札したアレよアレ。』
はいはい。シンスケのアレね。
行ってみましたミーハー夫婦。
玄関脇に掲げられていましたヨ、件の絵。
ご子息でしょうか?TVで見たお爺ちゃんそっくりのオジサンがワイシャツ姿で汗だくになって解説してました。
玄関先で失礼するのもナンなんで安くも無いお代を差し出し館内も見物しましたが・・・
ココは見なかったコトにしましょう。(^^ゞ
ノロッコ号(トロッコ列車)でも乗ろうかと上富良野駅まで行きましたら、時間的にウマくありません。
何故かココでひと風呂浴びることに意見が一致し、日の出公園近くのフラヌイ温泉。ちょうど宿泊客のチェックアウトと重なり大陸の方々の喧騒に巻き込まれてしまいましたよ。
このヒトたち、朝からケンカ腰です。(^^ゞ
湯上り、すっかり静かになったロビーで手に取った富良野・美瑛広域マップに『北の国からロード』発見!
フロントのお兄さんに尋ねると、ソレより判り易い路を教えるから是非麓郷を訪れて下さいと言います。
見える限り真っ直ぐな道道208を走り麓郷方面に向かうコトに。
教わった町道に移ると農家の軒先に『ベベルイの湧水』なる看板を見掛けました。
横の小屋には美味しそうなトマトも冷えています。
こりゃ喰わん訳にはイカンでしょう。
情けないですね。大ぶりのトマトを喰った後でふとワレに返りミニトマトを洗って記念撮影。(^^ゞ
カミサンはラベンダーのドライフラワーや何やら青モノも♪
ご機嫌で走り出したワレワレは『原始の泉』って看板もみっけ♪
ボトルに2本汲みました。
麓郷の街に入り案内板をみて『拾ってきた家』。
何だか隣でウルウルしている夫婦が居ます。おっ!ダンナは涙目だ・・・
ウ〜ン、ドラマを見ていないので場が共有できません。残念だな
なんてったって、ついさっきまで『北の国から』ってのは映画だとばかり思ってた位ですから何とも有り難味の無いことこの上ありませんね。
でも入場料は二百円ですからココは見て置かなくっちゃ♪
続いて『五郎の石の家』無料コースで全景を眺望して『麓郷の森』へ。
森の中に『黒板五郎の丸太小屋』、『五郎三番目の家』や、とってもシャレた『森のレストラン』などが点在します。
カミサンここでロケ”セット”よりスープカレー”セット”に反応しました。
コンな一見サンばかり相手にしてるトコロで旨いモノが喰える訳きゃなかろうと思うのですが、もうワタシなんぞのチカラではドウにも止められません。
マァ、お昼時でもありますからソレを戴くことにしますか。
ところがビックリ! コレは思いの外美味しい食ベモノでした。
左はプレーンな『スープカレー』。
右は『トマトたっぷりスープカレー』で共にメインはロールキャベツにタップリ注がれたスープカレーとトッピングのソーセージが美味しいこと。
トマトの上のチーズもコンガリ。
ターメリックライスとの取り合わせも良く、カミサンが喰ってたパンも中々だったそうです。コーヒーも美味しかったな。
ドラマを見ていなくても大いに楽しめる『北の国から』ロケ地巡りでした。
満腹でクルマに戻りお昼寝タ〜ィム♪ アァしあわせ♪♪
極上のお昼寝から覚めると夢のような日々とのお別れ。今夜のフェリーで帰る、と云う現実に引き戻されます。
未練たらしくファーム冨田ラベンダー園の脇を通り、裏道から国道38に入りました。イヤァ〜それにつけても見事ですラベンダー。
イヤになるほど快適な国道38。スムースに流れアッと云う間に赤平の街へ入りました。
ココは未だお会いしたことが無い知人が活動する街。
アポなし訪問は玉砕。丁度出動中の電話で挨拶を交わし名刺を挟んで滝川に向かいました。
滝川はご存じ『松尾ジンギスカン』発祥の地。
本店を目指します。
本店ではガンバッた日本庭園を眺めながら食す体裁。
勿論ココで戴くのはジンギスカン。本家本元元祖始祖で食し満足満足♪
写真は?って聞かないでネ・・・・(^^ゞ
デザートに選んだのは『カボチャだんごぜんざい』なるメニュー。
興味津津♪
出て来たものは、ご存じホッカイロ〜の味”イモだんご”のカボチャ版をぜんざいの餅代りに使った秀作でしたよ。\(~o~)/
発祥の地で念願のモノ喰って、いよいよ小樽に向け南下を始めます。
岩見沢辺りで時間的な余裕を勘案し、カミサンが『何度も北海道に来たのに見たこと無い!』と煩い『札幌時計台』を訪れることにします。
札幌ICで高速を降り観光バスの群れにまみれ中心部を目指すと、夕方なのに大した渋滞にも遭わず、いつしか大通り公園を走っていました。
天気予報などで見慣れたサッポロテレビ塔の脇を通るとカミサン狂喜。
お目当ての時計台に着くと沢山の若人が行列をつくっていました。
何だ何だ?
軒先に掛かる看板には創建130周年とあり、イロイロ記念イベントが催されているようで、今日は何とか女子大のコンサートの様子でしたヨ。
駐車場を探して裏手に廻ると丁度パーキングメーター前のクルマが出て行くトコロ。ラッキィ〜♪
駐車枠にスンナリ納まった愛車を後に30分の札幌散策開始。
その辺りを歩き回り少々未練を残したまま次に向かうは札幌観光お約束の『サッポロビール園』。
ビール博物館の前には麦畑も設えられて臨場感満点。
ココにもフィアットのトラクタ。
富良野で見たモノより随分大型のモノでした。
ミュンヘン・サッポロ・ミルウォーキーって名乗る程ビール自慢のサッポロビール園に来てビールを飲まないってのは何とも勿体ないオハナシですが、グッと辛抱して北大方面に。
その昔、余りに居心地が良くてズルズルと何泊もお世話になった北大恵迪寮を訪ねてみたかったのですが、当世は許可なき車の構内乗り入れは不可。
もう暗くなり周囲の状況も判りません。
伝統の赤フンは受け継がれているのだろうか・・・。なんて考えながら広大な北大校地の周りをグル〜と一周してスッカリ暮れた路を小樽に向かいます。
とうとう帰りのフネがみえてきました。
アレェ〜? 未だ居たんだサミット警備陣。埠頭には警察車両がズラリと並んでいます。
ターミナルに入ると大勢のお巡りさんがフロア一杯。記章を見るに高知や徳島、香川、愛媛と四国勢。
おっ、鳥取もいますね。
近畿地区やそれ以西の応援隊は殆どがこの舞鶴便か敦賀便で往復したようですヨ。
コレだけの車両を陸路走らせると事故その他のリスクは計り知れないモノがありますから、すこぶる賢明な選択でしょう。
チェックインカウンタでワレワレの部屋がリザーブされているコトを確認し、名残のお茶を戴こうと小樽運河辺りに出掛けました。
ホント未練がましいですね・・・
運河沿いのコインPに愛車を置き、情緒ある坂道に歴史的建造物が立ち並ぶ日銀通りをそぞろ散策し、ライトアップされた旧日銀小樽支店を眺めながら薫り高い珈琲を戴きます♪
何が喰えるかホッカイロ〜
礼文では目論見通りの海胆・海栗・雲丹ィ〜♪
利尻富士は今回もその頂きを見せては呉れませんでした。コレはまたいずれリベンジの積り。(^^ゞ
宗谷丘陵ではキタキツネ三兄弟(姉妹?)との濃厚な戯れ。
新得そばも喰ったし、ヤマベも喰ったし、富良野では盛りのラベンダー畑も歩いたな。
確かに北海道名物ではあるのですが、思いがけないところで美味しいスープカレーに出会うことも出来たし・・・♪
ことしも自由気侭な野良寝旅ならではの楽しい思い出が一杯できました。来年はどうしようかな?
やっぱり道東方面に向かって、一昨年の取りこぼしを拾って歩かなくてはイケませんし・・・
うん! 取りこぼしを押さえつつ新しいめっけモンを探しましょうね♪
ドッチにしても来ない訳にはイケませんぞ、ホッカイロ〜
野良寝旅万歳。\(~o~)/