2013年7月 北の大地見聞録
『オホーツクの四角い夕日』 〜 『新月のシリエトク』 〜
 
『とんでマスマスサクラマス』 〜 『摩周蕎麦』 〜 『空が燃えている』 〜 
『ホップ・ステップ・ホップ』 〜 『スチームロコモティブ』 

今日は旭川まで出てきました。
三国峠を越えて十勝に降りるって話はどうなったんでしょうか・・・(^^ゞ

先ずは『川村カ子ト記念館』を覗きます。
同世代の一団がムックリの演奏に耳を傾けていますよ。

お行儀が良いので中国人じゃないな。
内地から来たジジババにしちゃぁ随分オシャレだぞ・・・?
とか何とか思いながら一緒に聞いていると演奏が終わり、拍手と共に飛び交うコトバは米語。
ハワイから来た三世四世のみなさんでした。

ひとしきりアイヌ文化をお勉強して表に出れば、お向かいには北海道教育大って看板が掛かっていますね。
おや、旭川の教育大と云えば顧客の出身校と伺ったことがあるような・・・
帰ったらお話しなくっちゃね。

カミサンのリクエストで旭川駅に立ち寄ることにしました。

建て替わったと聞いていたのですが、未だ工事は未完のようです。
木材がふんだんに使われた暖かみのある内装。
懐の広さを感じさせる旭川の玄関口に相応しい建物でした。

『道の駅あさひかわ』が近いようなので覗いてみまます。
旭川駅の直ぐ南、市街地歩きの拠点には打って付けなロケーションのようですね。

更に旭川市内をふらふらしたのちに南下。
お気に入りの十勝岳吹上温泉白銀荘前キャンプ場にやってきました。
ココは500円で車中泊も公認。
フロントで手続きをすれば掲示用の許可票が手渡されます。

『あれ〜?ここに停めたっけな〜??って思っちゃったよ。」と同年輩に声を掛けられました。
右奥に写る同型車のご夫婦。風呂上りでした。ヽ(^o^)丿
『転勤で札幌に来たんだけど、すっかり気に入って住み着いちゃったの。』と語るご夫婦と、住み着いちゃうほど度胸はないモノの北の大地にゾッコンの夫婦はひとしきりガハガハとご歓談。

白銀荘のフロントへ出向き手続き。
施設長の松田さんとは入れ違いになったようですが、また明日にでも会えることでしょう。
フロント横の冷蔵ケースを覗くと北海道産大麦(オホーツク産・富良野産)に富良野産ホップって書いた北海道限定モノが・・・
コレは買わねば♪


十勝岳の噴煙を見上げながら大麦もホップも道内産の黒ラベルで至福の晩酌。

野良寝旅を続けていると日の出とともに起きだし、日の入りと共に寝床に入るって生活。
明るいうちに夕餉を済ませることがすっかり習い性となってしまいました。

そんなワケで日がさすうちに晩酌を終え、さて温泉でも楽しむかと着替えの用意をしていると夕焼けがだんだん濃くなってきて・・・
椅子を持ち出し、燃えるような茜色の空を存分に楽しみましたよ。
良いお湯をたんと浴びてオヤスミ。


気持ちの良い朝。
朝風呂を頂戴しようと凌雲閣までチョイと移動。
公共駐車場は山歩き組のクルマでイッパイ。道路にまでハミ出しています。


凌雲閣の露天風呂。

珍しくスッカラカンでした。
シメタ♪と脱衣所までスマホを取りに戻って残雪の十勝岳をバックに稜雲閣自慢の濁り湯をパチリ

しかしマァ、濃いお湯♪


再び吹上温泉を通り白金温泉に降りてきました。青の池の駐車場も朝早くからバスや乗用車でイッパイです。繁盛繁盛♪
でももうチョッと食傷気味だな・・・

美瑛といえばやはり畑がうねる丘の景色でしょう。

何度見ても飽きませんこの景色。

昨日TVでコンナのやってたそうです。 『マナー違反に怒りの声』
わたしも随分目撃しました。兎角評判の悪い中国人観光客は勿論、日本人だって馬鹿者だらけ。ストレスを受けておられる農家の方々には深く深く同情します。

ただね、これだけ沢山の観光客が来れば幾ばくかの馬鹿者混入も想定の範囲内。
そして馬鹿者ならずとも、自分自身が畑に病原や害虫を持ち込むかもしれないなんてコトには無知か無関心。

そんな中で、農家の皆さんが生活をかけ耕してきた農地を手前勝手に観光資源として扱い、呼び込んだ観光客に混入して来るであろう無知蒙昧に対する啓蒙活動を疎かにしたままで、安易に観光客を呼び込み続けてきた各界(行政を含む)の皆さんにこそ”猛省”を求めたいと思ってしまうワタシはヘンな奴なのでしょうか・・・

でもね、一番イケないのは見て見ぬ振り。見掛けたらヤンワリでもヌルリでもおっかなビックリでもいいからひと声かける!
皆さんもヨロシクね。m(_ _)m


お気に入りの丘に上がってきました。

長ダマ構えて旭岳方向を撮っているヒトがいます。傍らには釧路ナンバーの個人タクシー。
チャーターで撮影旅行? そりゃ豪勢だな、と思いきや運転手さんご夫婦の趣味の撮影旅行だというお話でした。
並んで旭岳の雪模様を眺めていると、雪の上を歩こうよというお話になります。あれ?黒岳でも歩かなかったかな??
何だかナァ〜

走り始めてしばし、畑をビッシリ埋め尽くす蕎麦の花をみつけ思わず立ち止まりパチリ。

勝手知ったるこのルート。
谷越え尾根登りスイスイ走ってアッと云う間に海抜1100m旭岳温泉。

ここからロープウエイで海抜1600mまでピュと一跳び♪

カムイミンタラにおりたちます。
(神々があそぶ庭という意のアイヌ語。)
ここは何度来ても良いですね。


見上げるとこんな感じ。


十勝岳方面はこんな按配。


歩き回る足下はこんな具合。

雪雪と喜んでいたオババも歩き難くてダンダン静かに・・・

雪の下を雪解け水がシャワシャワと音を立て流れ下る。

すり鉢池がこんなに小さい。


第三展望台付近から見下ろす通称夫婦池。左がすり鉢池、右が鏡池。

この辺りではシマリスがチョロチョロ。
このシマリス、地元の方は親しみを込めてシマ鼠と呼びますよ。

旭岳に近付くと噴き上げる噴気の音がゴウゴウと響きます。




『ホップ・ステップ・ホップ』に続く
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