2012年10〜11月 北の大地見聞録
『牡蠣は厚岸』 〜 『恐るべしシリエトク』 〜 『ヤッパリことしも電車?でGO!』 〜
 
『ケンケン・パ!で青の池』 

きょうもご機嫌な朝♪
この旅一番の寒さ。辺りはキンキンに冷え込んでいますが、FFヒーターの活躍で室内はポカポカ。
外に出てみると草木は霜に覆われています。






歩くと足下でザクザク。
アララ、中々立派な霜柱でした。

お馬鹿はこんな日の出前のシバレなどものともせずに、青の池。

macの壁紙に採用されるなどすっかり有名になりましたね。

最初に来たときは、このテトラポットの上を延々ケンケン・パ!
結構、難行でした。

ご安心ください。
今ではチャ〜ンと遊歩道も整備され足元バッチリ♪

コレも大層立派に整備された駐車場に戻り、珈琲を淹れ電子レンジを駆使した暖かい朝食で、冷えた身体を内側からも暖めます。

身体も暖まりおなかもクチクなって白金街道。
これ白樺街道とも呼ばれる通り、白樺林の中を一里ばかり続きます。
皆空窯の看板を横目に美瑛方向にユルユルと走り出しました。
さて何処行こう。

何と旭山動物園に行こうってコトに・・・
白鳥やタンチョウにオジロワシ、何より遡上する鮭とそれを追うヒグマもなんて正真正銘の野生を有り得ない位にたっぷり見たのにねぇ〜 (^^ゞ

美瑛の街にでてR237にはいり、千代岡で逸れ、いつもは素通りする旭川空港ターミナルに立ち寄りチョイと見物。
左程目ぼしいモノも見当たらずお暇。道道を走りアッと云う間に旭山。
時間つぶしの甲斐も無く、まだ9時半には程遠い。

正門前の第一駐車場は未だチェーンが掛かっていますよ。
周りではオジサンたちがニンジンならぬ赤い棒をブンブン振って、おいでおいでと呼び込みます。タダねこれはドレも民営の有料駐車場。

誘導路は一方通行なので、グル〜っと廻って振出しに戻り、一段下の正門第二駐車場に入ります。

ここには既に結構な台数がいたのですが、左隣の第一駐車場が開くと先を争って移動して行きました。何故?
そして誰も居なくなった第二駐車場。

首尾よく奥の列に入ることができればこんな塩梅。
ウチのが5.6m。
ってコトはハイエースのスーパーロングならスッポリ楽勝。

でもね、奥側が一杯だったら迷わず東門駐車場に廻りましょう。
キャブコンならば問答無用で東門駐車場ですぞ。

暫く辺りを散策したりクルマの中でまどろんだり・・・

9時15分ごろの第一駐車場と正門前。なんと長蛇の列でした。

9時半に開門。
ぞろぞろとご入場です。
先ずはもぐもぐタイムをチェック。

フムフム。午前中は10時半からペンギン、ホッキョクグマ、アザラシが30分間隔で給餌されるようですね。

ペンギン舎を覗きました。

この頃は何処の水族館でもお馴染みとなったチューブ型通路に入るとペンギンがビュンビュン高速で飛び交います。



続いてアザラシ。
縦に設えられたチューブの中を行ったり来たり。
タマには二頭三頭がすれ違ったりとサービス満点です。
この姿はTV等で良く紹介されますね。






続いてホッキョクグマ館に入ると大きな饅頭が窓の外に・・・


順路に従って表に出てみると。
何がヨカッタんでしょうか。窓ガラスにもたれてグッスリ♪

この後、オオカミの森、エゾシカの森、タンチョウ舎と巡り満足満足。
面白かったのは「タンチョウもシカもそこらにおるべや。」って子どもたちの大声。
賑やかになってきました。家族連れや観光客が続々入場してくる中、そろそろお暇しましょうね。

ここで先程見掛けた『サポートセンター』。
ボランティアガイドのみなさんが待機されているようです。
「園内のコトでなくて申し訳ないのですが、この辺りで美味しいお蕎麦屋さんをご存じないでしょうか・・・」。
居られたみなさん総出でアソコが良いココはどうだとワイワイガヤガヤ。

イヤハヤほんとに申し訳ないと詫びるジジババに「なぁ〜んもなんも、広島のヒトがこの辺りを蕎麦の名産地と知って呉れていることが嬉しい。」などと何とも気持ちの良いオコトバ。

去年はJA旭川の中にある江丹別蕎麦・『穂の香』で旨い蕎麦を喰ったこともお話すると「そりゃアンタ、通だ!」だって♪
でも上野ファームのキャピキャピのお嬢さんに教わったんだけどね。(^^ゞ

それではと、自信の一店を教えて戴きました。
自分も連れてって貰ったので名前はスッと出てこないけど末尾は”庵”。
環状線の信号を越えて直ぐ斜め左の道に入り、突き当りとの中ほどにある川が見えると行き過ぎで、もっと手前の右側、店の前に三〜四台分の駐車スペースと微細なご案内♪

環状線と聞いて「左がスキヤで右はガストの交差点ですね。」なんてサラリと問い返している自分が自分でも不思議・・・(^^ゞ

さてさてやってきました件の蕎麦屋。
ご案内に寸分たがわぬその景色。
中々ワルクない感じです。
名前は『きっぽう庵』でした。クルマを停め店内に。
ご機嫌で天せいろとあなご天そばを頼みます。


「お時間下さいね」と言われ、新聞でも読もうかと書架をみればミシュラン北海道版に付箋。
折角ですから開いてみると載ってるんですね。このお店。

根っからへそ曲がりのジジババ。この手のモノはトント信用しないことにしているのですが。食べて納得。

@@ブに載っていようがミシュ@@に載っていようが、旭山動物園サポートセンターのみなさんの名誉にかけて、『きっぽう庵』の蕎麦は地元民自慢の本物の逸品でした。

ご主人は薩摩人。趣味が嵩じた蕎麦屋稼業というお話でもあり、なんとも言えない親近感を抱きましたよ。

美味しい蕎麦と美味しい天麩羅を満喫して旭川を離れます。
市街中心部を抜け旭川鷹栖ICから道央道。

猛烈な横風の中、札幌を経由して苫小牧まで走りました。
苫小牧では同好の士にお会いして愛車拝見。しばし歓談の後、再び道央道に乗り小樽に向かいます。

帰りのフェリー、そのまま苫小牧東から乗ろうかとも思ったのですが、何さま猛烈な東の風。
海上気象予報を覗いてみても太平洋岸は波高〜6mと荒れ模様でヤンピ。
もっとも日本海側だって〜4mや〜5mとあまり芳しくありません。

マァね、同じ荒れ模様なら例年通りオカに揚がってからの帰路が一時間ほど広島に近い舞鶴便と話しが纏まったんです。

先ずは花園一丁目一の一の政寿司でチョイと良い奴を折りにして貰って桟橋に。

埠頭にも猛烈な風が吹き荒んでいますよ。


旧い旧い911がいました。’72頃のモデルかな、カッコ良い♪
ナンバーは神戸。助手席にはクルマ同様年季の入った革のトランクなど
無造作に積んであり、どうもオトコの一人旅なご様子でした。

クルマの積み込みが終わりガランとした上部船倉。
キャンパーはウチとハイエースのバンロングハイルーフの2台だけ。

奥の階段をのぼりレセプション。
アレ?何か様子が変??
エラク人が少ないぞ。一足先に徒歩で乗船したカミサンの姿も見えません。

←さて何の写真でしょう。

実はね、猛烈な東の風でフネが桟橋から離され、ボーディングブリッジが掛けられないんです。
ブリッジの小窓には心配そうな顔が一杯。

接岸の際にはタグが押していたのですが、接岸後に帰っていきました。
その後も風は吹き上がり舫いをグイグイ絞めてもフネが寄らないのだそうです。
「スラスターは?」って聞くと、エッ?って風に此方を二度見して「勿論!」。

その後更に増し舫いを打ち何とか牽き寄せ、ブリッジの小窓から心配そうに成り行きを見守っていた徒歩のみなさんも笑顔で船内に。

程なく出航。
沖に出ると意外や意外。心配したほどの揺れも無くフネは進みます。
流石に風呂は転倒の恐れもあるとのコトで閉鎖でしたが、爺は生ビールを一滴たらずともこぼすことなく部屋に持ち帰りキュっと乾杯♪
朝までグッスリ。

起きてみると強風域を抜けたようで風は収まり波も小さなものでした。

メデタシメデタシ。ヽ(^o^)丿



駆け足で巡った晩秋の北の大地。
ことしはもう来れないかと思っていたのですが、勢いで予約したりくべつ鉄道銀河コースのお蔭で短いながらも濃密な時を過ごすことに。。

観光的には夏場とスキーシーズンとの挟間でオフシーズンとのこと。
キャンプ場は殆ど閉鎖。その他にも冬休みに入った観光施設が多見されるなど寂寥感は拭えません。
その分、普段は近寄れないような立派なお宿もリーズナブルなプランを用意して呉れていてチョッピリ贅沢キブンも。(^^ゞ。

そんな人間共の手前勝手な営みになど関わりなく、野生たちの営みは滞りなく巡ります。
何より、知床の川を遡上する鮭をこの目でみてみたいという永年の願望が叶えられました。ヽ(^o^)丿
おまけに遡上する鮭を嬉々として追うヒグマに遭遇。
そしてそのヒグマたちの命を守るためとはいえ苦渋の決断を以って遂行されるレンジャーの銃器よるヒグマ追い払いまで。
非日常の極みともいえる一連のできごとを、心ゆくまで堪能させて呉れた
晩秋の北の大地。
もう病みつきです・・・



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