弘前の街まで来ました。
先ずはお城の傍の『津軽藩ねぷた村』を覗いてみます。
前にいるのは津軽海峡の向こう木古内小学校の子ども達。
修学旅行でしょうか?
ねぷたは毎年新造するそうで、ココには昔のものが保存されていましたよ。
全日本チャンピオンの迫力ある津軽三味線の演奏もあり。
すこぶる満足してねぷた村をお暇します。
そろそろカミサンも疲れが溜まって来たようです。この旅初めてのお宿をとることにしましょう。
早速検索してみると、あるある好条件のお宿♪
今ならではの弘前城も夜のお楽しみな飲食街も徒歩圏内。
しかも天然温泉屋上露天風呂まであって朝食付の税サ込み込み2人で1万円ポッキリ♪
ホンマかいな。
ホテルの良し悪しは命に関わりますからね。
近いんでこの目で見てみましょう。
傍でシゲシゲ眺めてみれば中々清潔に保たれていて、管理もキチンとしていそうです。速攻でポチッ!
リザーブドと返ったのを確認してルンルン。
クルマだけ置かせて貰って観光してきますか・・・(^^ゞ
『チェックインタイムには早いけどクルマ置かせて貰える?』と遠慮がちに聞いてみるとOKだって♪
クルマはフロントの直ぐ脇、ロビーの窓側で通りから丸見えのところに停めるよう案内されました。オイオイ目立つナァ・・・
兎にも角にも揺れないベッドが確保でき、首尾よく駐車も出来ました。
それでは先般TVや新聞誌面を賑わした天守を見に行きましょう。
これね変形を始めた石垣を修理する為に天守を曳家で移動したんです。
成る程、石垣の上には何もなくチョイと向こうに其れらしい屋根。
双方の間に木組みの展望台が出来ていて、もぬけの空の石垣と
移動先に仮置きされた天守の双方を見おろせます。
コンな姿、滅多に見れません。今ならではの弘前城ですよ♪
しかしマァ地べたに座り込んだ天守だなんて、なんか間抜けですね。
追手門を出た辺りにはコンな建物。
ココには洒落たカフェもあったりして美味しい珈琲を飲ませて貰いました。
更には旧弘前銀行も
内部を公開中でした。
帰り道にはねぷたの格納庫らしい仮設の建物を建築中。
散々歩き回わり、そろそろ良い時間になったのでチェックイン。
お薦めの居酒屋さんも紹介して貰ってご機嫌♪
早速、屋上の露天風呂で温泉に浸かります。岩木桜の湯と名乗るだけあって岩木山もバッチリ。お湯も中々でしたよ。
チョッとくすぐるこんなサービスも。
でもね、こんな時間ジイジはとっくに夢の中。ご縁がありませんなぁ。(^^ゞ
淹れたての珈琲を抱え部屋に戻ってゴロゴロしていると、さっきフロントのお姉さんが紹介して呉れた居酒屋さんの開店時間。
イソイソと向かいます。信号待ちを含めて徒歩3分でした。
先ずは板さんお薦めのじょっぱり♪
旨い! 辛口なんて生半可なモンじゃ無く、舌をピンピン刺して来ます。
マグロは深浦モノと聞き、風合瀬の港で『深浦マグロやがて大間の・・・』なんて洒落の効いたフレーズを読んだよと話したら、板さんや先客と随分盛り上がりました。
調子に乗って超辛口お代わりしてるとアッと云う間に出来上がり。
女将が出てきた頃にはスッカリ酔っ払いでした。
女将さん、何処から来たかと問うので広島だと返すと『ホテルの前の大きなキャンピングカーで来たの?』と聞きます。
あら、見てたんだ。そりゃ目立つよな。
そうそうと答えるとアアだのコウだの根掘り葉掘り。
最初は標準語に近かったのに話しが乗ってくると段々津軽弁が勝ち上がってきて、終いには何を聞かされているのかサッパリ判らん状況に・・・
わたしが、昔々その昔丘の上の弘前大学の寮に泊まったこと。
右前方に岩木山を見あげながら坂道をテクテク歩いたことを話すと『そらホグメイリョウだで!』。
坂道の両側が見わたす限りのリンゴ畑だったとも話すと『んだんだホグメイリョウだマヅガイね!』。
『もうルンゴ畑はネダデド。』『向かいさなんぼか残っただげど、でったらショッピングセンターの工事が始まってでゃ・・・』。
軽く津軽弁の勉強をさせて頂くとともにワタシが学生時代に泊めて貰ったのは『北溟寮』だと判明しました。建物も四十余年前のままだそう。
地元の事を知り尽くした女将に会えてヨカッタ♪
これは是非とも行ってみましょう。
すっかり出来上がったジジババはホテルに戻り、未だ未だ夜泣きソバには届かぬ時間にオヤスミ・・・
弘前の夜明け前。
もう目を覚まし朝風呂をいただいています。
困ったぞ。朝飯は6時半、それまでどうしよう・・・
でもねノープロブレム。PCを開きオシゴトしているうちアッと云う間に6時を過ぎました。
食事をとると早々に出発します。
先ずは居酒屋で現況が知れた『北溟寮』に向かいましょう。
踏切で待っていると、カーブの向こうからファ〜ンって警笛と共に姿を現したのは何と何と懐かしい東横線のステンレスカー♪
慌ててカメラ引っ張り出してパチリ!
東急時代の車番のままココで活躍してたんだ♪
ヨワイ五拾を越えてなお輝きを失っていませんでしたよ。ヽ(^o^)丿
踏切を渡るとコンな重厚な建物も。
やって来ました『北溟寮』。
夕べの居酒屋の女将の言葉どおりでした。
変らないのは岩木山だけ。
見わたす限りのリンゴ畑だった道の両側は商店や住宅となり。寮の真向いは今まさに掘り返されつつある工事現場です。
出てこられた職員さんのお話では昨年耐震工事と共に大規模改修を施されたものの躯体は50年前のものに間違いないとのこと。 前庭には平成18年に築四十周年を記念した碑が建てられていました。
ワタシが泊めて貰った部屋もつい先年まで健在だったそうです。
北溟寮が健在だったことに満足し、三内丸山遺跡に向かいます。
後日談(2023.01.05)
北溟寮を根城に徘徊した際のジャズ屋のマッチを半世紀の時を経て発見。
半世紀も良く持っていたモノですが、懐かしくてしげしげと眺めています。
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